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  • Q.
    女優オ・ヨンソについて教えて下さい。
  • A.
    2002韓日ワールドカップの熱気が真っ最中だった頃『Story Orange Girl』というアルバムが発表されました。しかし、誰も関心を示しませんでした。

    アルバムを出したLUVは、しばらく話題を集めたりもした3人組ガールズグループでした。メンバーのウンビョルがJTLの『A Better Day』で女性ボーカルを務めたうえ、メンバーたちの美貌も相当でした。

    しかしワールドカップ、それも韓国と日本の地で開催されるワールドカップとの競争の中でどうやったら勝てるでしょうか。結局、1集を出して活動をしたあとに解散してしまいます。

    オ・ヨンソ(ヘンニム)は、元々はLUVのデビューメンバーではありません。アルバム発売直前にボラが脱退したため、当時の中学3年生だったオ・ヨンソが合流することになったのです。

    左からビン、オ・ヨンソ(ヘンニム)、ウンビョル。

    LUVが解散したあと、グループで「顔マダム」の役割をしていたビンは仕事がすらすらと順調でした。MBCバラエティー番組『カン・ホドンの天生縁分』で情熱的なダンスを披露することで「イサドン」「イサドラ」などのニックネームを得ながらかなりの人気を享受しました。

    オ・ヨンソも早目に歌手の夢を捨てたようです。以降のミュージックビデオには時たま顔を見せましたが、発表した歌が皆無なのです。

    2003年11月にKBSの青少年ドラマ『四捨五入』に出演し、演技者の道に入りました。ここでオ・ヨンソが引き受けた役割は、主人公のイ・オクリム(コ・アラ紛)と言い争う姉のイ・イェリムの役でした。

    以後、映画やドラマを行き来し、大小の役割を引き受けながら6か月以上作品活動を休んだことがありませんでした。しかし2009年に公開された映画『女子高怪談5』での悪女役によってしばらく注目を受けただけで、長い時間無名女優というレッテルがついていました。オーディションにも何百回落ちたといいます。

    そうして2011年から自分の名前を刻印させる作品に出会うことになります。2011年にKBSドラマ『童顔美女』で主人公のチャン・ナラと「トムとジェリー」ほどの妹役を務めながら好評を受け、『棚ぼたのあなた』(KBS2011)を通じて視聴者の目に入り込みます。

    『棚ぼたのあなた』での人気を土台に2012年MBCドラマ『オ・ジャリョンが行く』で初めて主演に抜擢されます。世の中知らずで心が優しい金持ちの娘であるナ・コンジュ役でした。続いて2013年MBCドラマ『メディカルトップチーム』でボーイッシュな一般外科専攻の3年目であるチェ・アジン役を消化したあと、『私はチャンボリ!(2014)」が大ヒットを記録しながら人気女優の仲間入りを果たします。

    『私はチャンボリ!』で主人公を演じたオ・ヨンソは善良なのが過ぎると悪女よりも悪い女になるということを全身で示してくれました。「負けるのが勝つ道だ」という格言を実践に移しながら、視聴者が癌になるほどだという評価をされました。

    『私はチャンボリ!』のオ・ヨンソ

    ひとつ欠点をいうのであれば、ドラマのあらすじがヨン・ミンジョン(イ・ユリ扮)とムン・チサン(ソンヒョク扮)の対立に焦点を合わせて見ると、主人公でありながらどこか脇役扱いを受けた感じも無かったわけではないという点です。しかし、台本が飛び交う中でも優れた演技力を披露した末に、その年のMBC演技大賞に最優秀演技賞に選ばれるのです。

    この後、2015年MBC史劇ドラマ『輝くか狂うか』でチャン・ヒョクと甘いロマンスを繰り広げました。このドラマでオ・ヨンソは男装と女装を交互に披露し、様々な魅力を発散しました。このドラマは、同じ時間帯に放映されるKBS『ヒーラー』、SBS『パンチ』に押されて視聴率が低調になると予想されましたが、『パンチ』が放映終了された後には同時間帯視聴率1位を獲得して人気を謳歌しました。

    『輝くか狂うか』はオ・ヨンソの演技力を立証した作品でした。『私はチャンボリ!』以降、オ・ヨンソはそれ以上の演技力を見せるのは難しいという懐疑的な視線を返し立てたのです。

    このドラマのあとに『帰ってきて、おじさん(2016、SBS)』で歌手Rainと呼吸を合わせたのですが、KBSドラマ『太陽の末裔』に押されて光を見ることはできませんでした。今はSBSフュージョン史劇『猟奇的なドラマ』で唐突溌刺とした王室の厄介者の王女に扮した状態です。

    余談でオ・ヨンソが元MBLAQのジュンと一緒に『私たち結婚しました』に出演し、当時『オ・ジャリョンが行く』の相手役であるイ・ジャンウと熱愛説が爆発ことがあります。オ・ヨンソをこれを否定しましたが、『私たち結婚しました』から早期下車することになりました。オ・ヨンソの理想は、漫画雑誌「少年ジャンプ」の銀魂の主人公である「坂田銀時」だといいます。

    身長が170センチと女性にしては大きい方なのに加え、相当な小顔を持っています。『メディカルトップチーム』の出演時には2006年生まれのカル・ソウォンと頭のサイズが同じでした。ヘアスタイルに応じてイメージがガラリと変わるという事実も女優として生きていくためには強みでしょう。インスタグラムに写真をたくさん掲示するというので、興味がおありならば覗いてみるのも良いでしょう。