国楽芸術高等学校に通っていた頃である2006年、国楽ミュージカル『天上の時計』のオーディションを受けたら、突然合格してしまいます。それも主演の「チャン・ヨンシル」役でです。カン・ハヌル（本名、キム・ハヌル 1990.2.21）本人はもちろん、担任の先生も驚きました。

そうして芸能界に足を踏み入れることになりました。考えてみればミュージカルに先立ち放送に出演したことがあるにはあります。KBSのど自慢コーナーに演劇俳優出身の父親と一緒に出演し、3週連続で優勝を果たしたのです。

可愛い容姿です。進行を引き受けたイ・グムヒアナウンサーの記憶にも強く残っているほど、将来が期待できるという評価を受けました。生活のために仕事を変えたものの、両親が演劇俳優出身だといいます。血の中に演技のDNAが流れているのです。それゆえ芸能人になるのは時間の問題だったわけです。

ミュージカルに続き、ドラマにも早くから進出しました。 2007年になんと800対1の競争を勝ち抜き、KBSドラマ『最強！うちのママ』の配役を掴みとりました。

本格的に芸能人生活をしながら芸名を作りました。理由はなぜでしょう。それは12歳年上の女性、キム・ハヌルの存在です。さらに誕生日も同じなのです。はるかに年上の先輩がいるため、自分が名前を変えるしかなかったのです。

とにかくデビュー以降、ミュージカル、ドラマ、演劇、映画、ミュージックビデオを行き来しながら休む暇もなく仕事をしました。たとえOSTではありますが、アルバムも5枚も出しました。

2014年まではドラマや映画で引き受けた配役は比重が少ない助演でしたが、『相続者たち』（SBS、2013）や『未生』（tvN、2014）に出演しながら主・助演級俳優に成長しました。

当初、『相続者たち』や『未生』では危うくキャスティングされないところだったのです。

女性視聴者を狙った『相続者たち』のオーディション現場には外見が優れている俳優があまりにも多かったうえ、作家キム・ウンスクがカン・ハヌルの名前さえも尋ねなかったため「落選したな」と諦めていたところ、キャスティングが決まったといいます。

2015年からは本当に忙しい日々を送っています。特にこの年に公開した映画『セシボン』（2月5日）、『純粋の時代 』（3月5日）、『二十歳』（3月25日）に相次いで主演として出演し、芸能界で「牛（牛のように働く）」というニックネームを得ました。

2016年には詩人ユン・ドンジュ（尹東柱）の人生を描いた映画『ドンジュ』で尹東柱詩人役を引き受けて熱演を繰り広げ、釜日映画賞主演男優賞候補にノミネートされました。ただし残念なことにまだ映画の方では400万人以上の観客を集めることはできていません。観客数が最も多かった出演作は、304万人の『二十歳』です。

2017年には、今年に出演した映画は『再審』『青年警察』『記憶の夜』などの3編です。『再審』は観客242万人を集めて興行に成功し、残りの2編は下半期に公開される予定です。ドラマの方ではtvNの『河伯の花嫁2017』に特別出演したのに続き、11月に放映予定のOCNの『悪い奴ら』にキャスティングされた状態です。

おそらく、これらの映画やドラマを最後にしばらくファンのそばから離れることになりそうです。なぜなら軍問題のためです。

カン・ハヌルはドラマ​​でエリート高校生、財閥2世、大企業のエリート社員など冷たく堅苦しい役をよく務める方なのですが、実際の生活では愛嬌も多く、浮ついた部分もあるといいます。観客やファンたちにもサービスを頻繁にするため、SNSにも近況をよく掲載します。カーシェアリング会社「ソカ」の広告を撮りながら撮影現場に来たほとんどすべての女性と彼氏のコンセプトで写真を撮ってあげたそうなのですが、大騒ぎにもならなかったといいます。ちなみにソカの社長も女性の方です。

カン・ハヌルは首都防衛司令部憲兵隊の専門特技兵に志願して合格したのですが、入隊予定日が2017年9~10月に決まっています。


出処 - カン・ハヌルのSNS

余談ですが、カン・ハヌルは小学校時代には100キロを超えるほどの膨大な肥満だったそうです。それゆえ対人忌避症に苦しめられたこともあるというのですが、今では閉所恐怖症で人がぎっしりと詰まったバスや電車、エレベーターに乗るのが怖いといいます。代わりに探し出した乗り物が自転車です。

過酷なダイエットで肉を落としたのですが、今回はあまりにも痩せてしまったため現在は運動中毒症状が少しあるといいます。スケジュールが存在しない場合、1週間に6日運動をするそうです。

2014年に映画『少女怪談』で呼吸を合わせた俳優キム・ソウンと熱愛説が発覚し、2015年にはMnetに出演中であった歌手Cheetahとの熱愛説がふくらむのですが、すぐに大したことではないものと確認されました。

インタビューで理想像は年上の女性、そして外国語が上手な女性に興味を持つ方だと明かしました。もしかしたら、外国の年上女性である可能性もあるかも知れません。