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[I ♥ 建築] 路地とスマートフォン

    先日、「最近、なぜ人々は北村のような路地裏の商圏にたくさん行くのか」という質問を受けた。筆者はその理由を次のように説明する。人は本能的に娯楽的刺激を求める。筆者が子供の頃ころには自然の空き地でトンボやゲンゴロウをとりながら遊び回った記憶がある。そして、テレビは夕方6時に放送されるアニメーションを見るのが精一杯だった。

    歳月が流れ、空き地は減り、代わりにテレビにはますます面白いものが増え、人々はますますテレビの前で多くの時間を過ごすことになった。テレビを見るというのは結局、変化するモニターを眺めながら、私たちの脳を刺激することだ。しかし、問題はテレビや劇場などの映像媒体から刺激を受けていると、私たちはだんだんと自然から遠ざかるという点だ。リビングルームと劇場はすべて室内空間だからだ。人間に必要なものが外部の刺激と自然なら、テレビには刺激だけがあり、自然はない。

    さて、路地を見てみよう。路地には、まず自然が常にある。路地も廊下も両方とも人が歩く道に違いはないが、路地には常に空があり、廊下には蛍光灯のみだ。

    路地商圏は数歩だけ歩いただけでも、小さなお店が続々と現れる。変化の密度が高い。衣料品店と靴屋でショッピングをして、お腹がすけば飲食店で食べることもでき、疲れたときにはカフェに座って休むこともできる。一言で言えば、人間の根本的な「衣食住」がすべて解決されるのだ。さらに、自然である空を見続けることがでいる。それだけでなく道に出れば、他の異性に接する機会も高くなる。本能的に混雑しているところに行くしかないのだ。

    そうすると、その人は「路地は以前もそうだったのに、なぜ今になって人々は行くのか」と反問する。理由は、まさに「スマートフォン」だ。昔は路地商圏に来ると、室内で見る映像メディアを諦めなければならなかった。しかし、今ではスマートフォンで、すべての映像メディアに場所を問わずにアクセスできるようになった。これ以上、息苦しい部屋にいる理由がなくなったのだ。

    このように、自然に対する欲求、外部刺激、人に会うことができる機会、スマートフォンが与える自由が合わさって最近になり、人々はますます路地商圏を訪れる​​ことになるだろう。
  • 毎日経済 ユ・ヒョンジュン弘益大建築学科教授 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-08-06 17:22:08