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新造語辞典

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  • タイトル
    スアプ:스압
  • 解説
    ハングル:스압

    ハングル発音:スアプ

    意味:「スクロール圧迫」を短くした言葉。スクロールバーを下に引っ張ったり、マウスホイールを非常に長い間回さなければならないほど莫大な分量の掲示物。スクロールを圧迫するという意味で、スクロール圧迫(スアプ)という言葉が生まれた。
    米国では、同じ用語でwall of textと呼ぶ。

    解説:インターネット上に掲示物の分量がどの程度なのかを知ることができる指標の1つがスクロールバーの大きさだ。掲示物の分量に応じて、右側のスクロールバーのサイズが小さくなる。分量が非常に大きい記事は1ミリにも満たない。(掲示物が1ページなら、スクロールバーが画面の下まで繋がっている)

    掲示物の1番下部側に何があるのか、このように気になった瞬間指が痛くなることもある。

    ホイールを回しても回しても、これはなぜ終わりが出てこないのかと思う記事もある。コンピュータの容量が大きければ「分量がとてつもなく大きいなあ、すごく多いな」と感心すればそれまでだが、ややもするとラック(lack / *)が発生したり、さらにはRAM(**)の容量が不足しているコンピュータはダウン現象まで起きる。

    スマートフォンの場合は、はるかに厄介になる。膨大なGIFファイルが含まれた記事を見ようとして、記事を見るどころか、スマートフォンに保存されたデータを失う可能性がある。このような事態を防止するために、分量が大きい記事はタイトルの横に「スアプ」という警告が付くこともある。ただしスアプが釣り記事になることもある。どれだけすごいと言ってスアプ? と思って見たところ、スクロールバーが画面の3分の1以上になるものを発見し、だまされたことを知ることになる。

    スアプという言葉が生まれた時期は、2000年代の初頭・半ばと推定される。もちろん、以前のPC通信時代にも分量が大きい情報に対する事前警告をしてくれる文化があった。コンピュータの容量が小さいだけでなく、インターネットの速度も遅かっただろうから、ただのコメント入れ画像レベルの小さな写真1枚だけが割り込んでいてもデータをダウンロードするのにかかる時間がどれはどになるやら分からなかった。当時はスアプの代わりに「コーヒー1杯して来てください」という警告が冗談で書かれたりもした。そのため、PC通信管理者らが長い文章は分量を分けたり、そもそも文の分量に制限をかけたりもした。

    超高速インターネット網が敷かれ、RAMの容量が大きいコンピュータが普及しながら、このような状況は改善したが、過渡期を経験しなければいけなかった。超高速のインターネット網が敷かれていない地域、まだ容量がすずめの涙ほどのコンピュータが併存するため、分量が多い掲示物を見ようとぼうっとすることが頻繁に発生した。「スアプ」という警告灯は、非常に効果のある配慮だった。

    以降、インターネット網とコンピュータの性能が上向き標準されながら、スアプを使うことがほとんどなくなったが、スマートフォンの登場で再び存在価値を発している(?)。公共無線LAN(Wi-Fi)の速度が遅く、データ通信を利用しようとすると容量に応じてお金を払う必要があるため、手が痛いのはともかく財布も開けさせた。ユビキタス(***)インターネット時代にスアプ注意報が発令しないようにしようとするなら、公共Wi-Fiの速度が速くなったり、データ通信を利用するのに負担がかからないようにしなければならないため、今は注意報に気を使う方が良い。

    スアプ対処方法
    1.画面右側のスクロールバーを見ると、掲示物の大きさを容易に推測できる。
    2.コンピュータの装置およびプリンターの設定機能で、スクロールバーが下がるラインの程度を調整できる。分量が非常に大きい掲示物は「閉じる」、「開く」タグを使用して緩和する技術もある。
    3.スクロールバーを簡単に下げれるようにホイールに特殊な機能がある高級マウスもある。長い文によく接する場合には、マウスを高級に置き換えてみましょう。お金で解決できないことがほとんどない。

    *ラック(lack):Latency。資料を送受信するサーバーとクライアント間に時間差が発生して問題が生じる現象。大量のデータを読み取れず、画面が途絶えたりもする。
    **RAM:Random Access Memory。ユーザーが自由に内容を読んで、書いて、消すことができる記憶装置。RAMに記憶された内容は、電源が切れると消える揮発性の記憶装置だ。
    ***ユビキタス:Ubiquitous。現実世界と仮想世界が結合された環境。時間と場所にとらわれず、情報通信網に接近してサービスを受けられる環境だ。ノートパソコンが少し味を見せたなら、スマートフォンの登場でユビキタス時代が大きく開かれた。