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新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • タイトル
    チャプ:짭
  • 解説
    ハングル:짭

    ハングル発音:チャプ

    意味:짭(チャプ)=짝퉁(チャクトゥン)。ニセモノ。
    語学辞書を見てみると、チャクトゥンは「高級ブランドの商品を模倣して作られた偽の商品を俗に言う言葉」。チャプは「偽物、模造品を指す言葉」と記載されている。このような説明を聞けば、チャプが包括する外縁がはるかに広いようだが、実際は「チャプ」が「チャクトゥン」の偽物だ。チャクトゥンという言葉がまず出てきて、ここから派生した言葉がチャプだという意味だ。
    現在、チャクトゥンは最初から標準語として登載された状態だ。

    解説:짝퉁(チャクトゥン)は짜가(チャガ)+퉁이(トゥンイ)の合成語だ。
    짜가は가짜(カチャ / 偽物)を逆に書いた言葉で、퉁이とは「良くない」という意味を持つ接尾辞だ。퉁이という言葉がついた単語を見ると、미련퉁이(ミリョントゥンイ)、곰퉁이(コムトゥイ)などのよくない言葉だ。

    語源を探していくと、チャクトゥンは「悪い偽物」という意味であることを知ることができるだろう。가짜→짜가→짝に変わったはずだが、ここで짝はもう一度変化を引き起こす。짝が짭に変わったのだ。

    おそらく韓国人に짭から連想する単語を尋ねれば、多くの人が짭새(チャプセ / ポリ公)を思い浮かべるだろう。チャプセは警察を意味する学生たちの隠語だ。

    짭새が짭に変化しながら重義的な意味が含まれているわけだ。가짜(カチャ)、偽物として取り締まりされて捕まれば滅びるという意味が含蓄されたという意味だろう。

    チャクトゥン、チャプにも等級がある。
    A級チャクトゥンは、模造品を選別する警察や本社の従業員が顕微鏡を突きつけても簡単に真偽を選別することは難しい程度だ。材料や成分の含有量も本物と同じで、効能面でも差が出ない。広告料やブランド価値を盗んだ程度、消費者としては全く損をすることがない。

    問題は、A級チャクトゥンは価格がすごく高いという点だ。本物の半分の価格ほどで本物に比べるとはるかに安いのは事実だが、このようなA級チャクトゥンの模造対象は、通常、高価な商品なであるため本物の半分の価格であっても、庶民としては快く財布を開くのが容易ではないということだ。

    B級チャクトゥンは、一般人は簡単にだましたり、専門家の鋭い目は避けがたい模造品だ。効能では大きな違いがないという。

    問題は、C級チャクトゥンだ。誰が見ても模造品であることが分かる低質だ。衣類やバッグは裁縫の腕も粗雑で、薬は効能がめちゃくちゃだ。ややもすると、副作用を引き起こす可能性があるため、本当に注意しなければならない。しかし、「安い味に買う」というチャクトゥンの真価(?)のために、市中に最も氾濫するのがC級チャクトゥンだ。
    チャクトゥンを誰がたくさん買うのか分かるだろうか? 貧しい人々が虚栄心を満たすために買う場合もあるだろうが、金持ちもチャクトゥンを買う。お金をたくさん持っている人が本物とチャクトゥンを混ぜて持っていれば、全部本物に見える。

    フランスの文豪モーパッサンの『首飾り』という小説が改めて浮上している。ややもすると盗賊に遭いやすかったり、壊れるおそれがある時は、偽物を持って出かけるのだ。貧しい人は大きな決心をして本物を買っても「チャクトゥンでしょ?」と疑われるが、金持ちは偽物を持ち歩いても分からないだろう。