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テクノロジー > 健康・医学 > 高麗大学、超低濃度「グルコース」感知物質の合成に成功
高麗大学の新素材工学部のイム・デスン教授の研究チームが、カーボンナノチューブに導電性ダイヤモンドをコーティングして極微量のグルコースを高い感度で感知することができる3次元ナノ構造体材料の合成に成功したと明らかにした。
研究チームは、静電荷帯電自己組織法と化学気相蒸着法を用いて、世界初の3次元ネットワーク形態の「カーボンナノチューブーダイヤモンドコア・シェルーナノワイヤー」を開発した。研究結果は、世界最高権威の学術誌であるNatureの姉妹誌、NPG Asia Materialsのオンライン版7月25日付に掲載された。
これまで低い濃度のグルコースの検出が不可能で血液を採取する不便と感染の問題があったが、今回の研究によって体外分泌物(唾液、汗、涙など)に含まれる低い濃度のグルコースを検出するのに有用に活用することができるものと見られる。また、海水内微生物の排泄物に存在するグルコース濃度(数十ナノメートル範囲)の検出で、海水内微生物の濃度を測定することができるようになり、海水環境に対するモニタリング分野など活用することができると予想される。