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テクノロジー > 健康・医学 > ガン細胞のみにくっつくナノ新素材...光熱治療法の効果期待
国内研究陣がガン細胞にだけに結合する新素材を開発した。
高麗大学化学生命工学部のイ・ヂウォン教授とキム・グァンミョン韓国科学技術研究院(KIST)セラグノシス研究団責任研究員との共同研究陣は、ガン細胞にのみ結合する「ペプチド(タンパク質の構成要素)」と金が結合したナノ新素材を開発したと9日、明らかにした。
ガンの部位に金ナノ粒子を伝達した後、レーザーを照射する「光熱治療法」効果を高めるためには、レーザーをよく吸収し、光熱効果に優れた直径20ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)以上の金ナノ粒子が必要だ。しかし、小さな金ナノ粒子は体外排出が円滑でないことが報告されている。また、ガンの部位への正確な伝達が難しく、医療現場で積極的に活用されていない。研究陣はペプチドと直径3ナノメートル以下の超微細金粒子を結合させて、ガン細胞にのみくっつく新素材を開発した。
イ・ヂウォン教授は、「光熱治療の結果、ガン細胞が壊死することを確認した」と語った。