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血清1滴を用いてわずか1分で心臓麻痺を診断する
血清1滴を用いてわずか1分で心臓麻痺を診断する
△写真=血清1滴を用いてわずか1分で心筋梗塞の診断する「電気式免疫センサー」。
国内研究チームはわずか1分で心筋梗塞を診断できるセンサーを開発した。新しいセンサーの登場で、心筋梗塞の診断と治療がいっそう発展する見込みだ。
UNIST機械および原子力工学部チャン・ジェソン教授の研究チームは、血液中の「トロポニンI」を検出する電気式免疫センサーを開発した。血液から分離した血清をこのセンサーに落とすと、1分でトロポニンIのタンパク質を検出する。このタンパク質は、血管が詰まって心臓の筋肉が壊死する時、血液中に流れ出る。
センサーは、抗原抗体反応を利用し、トロポニンIを検出する。センサー内部にトロポニンI(抗原)だけに反応する物質(抗体)が内蔵されており、抗原の量に応じて高くなる電気抵抗を測定することになる。トロポニンIをより速く、より正確に検出するために、誘電泳動(DEP)の原理が適用された。電気的な力でトロポニンIを1カ所に集め、効果的に濃度を測定した。
△写真=(左から)センサーの開発に参加したチャン・ジェソン教授、ハン・チャンホ研究者、アビナル・シャルマ研究員
研究チームは、500倍に希釈した人体血清と緩衝液として使うTBE溶液を用いて開発されたセンサーの性能をテストした。両方の溶液にトロポニンIと他のタンパク質を混ぜ、電気抵抗を測定すると、トロポニンIだけに高く反応することが確認できた。研究チームは、1ミリリットルの血清でトロポニンIの濃度を変えた時、電気抵抗値が濃度に比例して変化することも発見した。今回の研究は、バイオテクノロジーセンサー分野の国際ジャーナル『Biosensors and Bioelectronics』8月号に掲載される。
チャン教授は、「新たに開発したセンサーは、従来のセンサーとは異なる方法で作った」とし、「新しい設計のおかげで、1分以内の診断が可能になり、心臓麻痺による死亡率を下げることに助けになるだろう」と伝えた。
毎日経済 イ・ヨンウク記者 / 写真=UNIST | (C) mk.co.kr
入力 2016-07-28 11:28:30
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