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高齢者の筋肉減少症を抑制できるメカニズムを究明


建国大病院整形外科のチョン・ソグォン教授チーム(チョン・ソグォン教授、イ・ヨンス博士は、キム・ジャヨン研究員)は、回転筋蓋破裂で筋肉の脂肪変性と筋萎縮をもたらす新しい分子機序を究明したと2日明らかにした。

研究チームは、回転筋蓋破裂が起きると筋肉内で低酸素症が発生し、HIF-1(hypoxia inducible factor1)からFABP-4(fatty acid binding protein-4)の発現が増加していることを確認した。FABP-4は細胞内の脂質を移動させて保存する蛋白質で、周囲の組織から筋肉内への脂肪移動を促進して脂肪変性を深める。

研究チームはこれを基にFABP-4の発現を抑制し、回転筋蓋破裂による筋萎縮や筋肉の脂肪変性を抑制することができることを証明した。

チョン教授は「これまで筋肉が脂肪変性を起こす過程は細胞分化の機序だけで説明されていた」とし「今回の研究は脂肪変性が細胞移動に成り立つ機序を初めて明らかにした研究だ」と意義を明かした。チョン教授はまた「今回の研究結果は高齢者から現れるサルコペニア(筋肉減少症)を抑制したり好転させることができる方法を提示したという面でも重要な意味がある」と付け加えた。

今回の研究結果は、国際学術誌(Journal of Cachexia、Sarcopenia and Muscle・IF:7.883)の最新号に掲載された。
  • 毎日経済 イ・ビョンムン医療専門記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-06-03 08:54:53




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