A. | 地域も違うし、それに都会や海辺で撮った写真なので単純に比較するのは難しいでしょう。 しかし、同じ地域で朝焼けと夕焼けを眺めても夕焼けのほうが赤いです。太陽は同じですが朝と夜とでは、このように違います。 朝焼けと夕焼けができる理由は、空気中の小さな粒子と雲粒、細かいほこりのためです。地平線付近は太陽が高く昇っている昼間よりも長い空気の層を通るため、このような粒子と多くぶつかりながら波長の短い青色と紫色は消え、波長の長い赤い系列の色だけが残るようになります。これが朝焼けと夕焼けが見える理由です。 夕焼けが朝焼けよりも赤い理由は、空気中の雲やほこりの量が多いからです。 雲の粒子がいっぱいの日には、空の半分以上が赤い光に染まることもあります。 韓国では「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」という天気予測もあります。 空を見上げて天気を予測する方法を観天望気といいますが、韓半島の気圧の谷が主に西側から東側に移動しますので、ある程度一理はあります。 夕焼けが赤い心を落ち着かせてくれます。 キングコングが高い山に登り夕焼けに酔うのもこのような理由でしょう。 中国の唐代の詩人、義山李商隠は夕焼けを見てこう歌いました。 夕方には心安らかではない 車を走らせて昔の行楽地に登る 夕陽はものすごく美しいのに 夕暮れが遠くない 向晩意不適 驅車登古原 夕陽無限好 只是近黃昏 (登樂遊原) 朝焼けを眺めながら一日を始め夕焼けに沿って家に帰る人生、朝であれ夕方であれ、いつ夕焼けを見たのか思い出せない、そんな人生を夢見ることもできません。 |