A. | 講義室の外に復学した男子学生3人が集まって何かひそひそと話しながら笑っています。 女子学生の好奇心が発動しました。 「何の話をしているのだろう?」 「女の事でしょう」 「違うよ、サッカーのことを話してるのよ」 「それとも軍隊?」 「軍隊でサッカーをした話だと思う」 その言葉に女子学生たちが大笑いしました。 男女が一緒に集まってご飯を食べたりする時、男性が会話のテーマがいつも軍隊やサッカーに流れ、とうとう軍隊でサッカーをする時、自分が何ゴール決めたのか唾を飛ばしながら語る話を耳が痛くなるほど聞きました。そのためか、女性が男性の話の中で最も聞きたくないのが「軍隊でサッカーをした話」だったこともあります。 そんな女性達が集まってサッカーチームを結成してリーグ戦を繰り広げます。韓国の女子サッカーのルネサンスを標榜したSBSバラエティ番組『ゴールを殴る彼女たち』の話です。 同じ時期、MBCが女性スポーツを前面に押し出した『魔女たち』が単発で終わったことと比べると、すでに成功したことになります。 アマチュアたちが遊ぶには、やはり野球よりはサッカーのようです。 『ゴールを殴る彼女たち』のレギュラーMCはSBSアナウンサー出身キャスターのペ・ソンジェ(写真右)とコメディアンのイ・スグンです。『パイロット』番組からシーズン2までずっと、この2人がMCをしています。 そうです。リーグでプレーする女性たちが主人公なので女性のバラエティ番組でしょう。まず、韓国の歴代バラエティ番組の中で最も多い女性芸能人がレギュラーメンバーになりました。シーズン1では6チーム、37人の女性芸能人がサッカーで団結し、シーズン2ではチームが増え数字がさらに多くなりました。 イ・スグンとペ・ソンジェは他のバラエティ番組とは違いインタビューやバラエティの進行をせず、ひたすら中継を担当するだけです。選手へのインタビューはPDや作家が行います。 『ゴールを殴る彼女たち』は地上波バラエティ番組の順位10位圏で巡航中です。正規編成以後、視聴率が2桁に増えたことはありませんが、6%台以下に落ちたこともありません。 あきれて笑わせるのか疑問ですが、清純スポーツ漫画のような感動を毎回与えるのが、この番組の魅力です。実力はあまりないですが、情熱だけはすごいです。全員、ファッションモデルで構成された「九尺長身チーム」のメンバーたちは軽い傷を負っただけでもモデル活動に制約を受けるはずですが、身を惜しみません。テーピングと湿布でいっぱいの選手たちの太ももを見ても選手たちの意志が確認できます。 ** ずっと下手なわけではありません。志願者の中で個人の力量と勝負欲に優れた人を選びリーグが開かれる前に全ての選手が4か月以上サッカーレッスンを受けました。バラエティ番組ではなく本当のサッカーをするためです。 この番組の効果は既に現れています。女性のサッカー同好人が多くなったのです。女性専用のサッカーチームを作ってほしいという主婦たちの要望も多いです。 韓国サッカー協会(KFA)は2021年11月27日、韓国とニュージーランドのサッカー代表チームとの親善試合が行われた当時、女子サッカーの発展に貢献したことが評価され『ゴールを殴る彼女たち』に感謝の牌を贈りました。 |