A. | 世界の製薬会社が新型コロナウイルスのワクチンの開発に熱を上げていますが、いつから人に使われるようになるかはまだ未知数です。 ワクチンが開発されたとしても、臨床実験を経て実際に投薬するまで、どんなに早くても1年半以上かかるとも言われています。新型コロナウイルスが変異を続けるため、開発されたワクチンで成功を収めることができるか、確答できないという話です。 だからまず自分の健康を自ら維持しなければなりません。 どうやって健康を維持するんですか? まずは、ぐっすり眠ることです。 よく眠るだけでも免疫力は、少しは強化されるかもしれません。 寝ている間に臓器をはじめとする身体機能が回復し、エネルギーも保存されます。寝る時に活性酸素の中和、解毒などの役割を果たすホルモンであるメラトニンの分泌が活発になり、免疫細胞であるヘルパーT細胞やNK細胞も忙しくなります。 目や耳などから得た様々な情報を保存するのも寝ている時です。 免疫機能は睡眠と直結します。 アメリカのカリフォルニア大学とサンフランシスコ大学の共同研究チームが、平均年齢46歳の男女2万3000人を対象に研究を行った結果、睡眠時間が5時間未満の人は、十分睡眠をとった人に比べ、風邪、中耳炎、肺炎にかかる割合が80%高かったそうです。睡眠障害を持つ人が風邪を引く割合も30%多く、他の感染割合も2倍に増加することが調査されました。 似たような研究結果はまだあります。 カリフォルニア州立大学のエリック・プラター教授のチームが、健康な成人164人を対象に行った実験では、睡眠時間が6時間以下の場合、風邪をひく確率が7時間以上寝た人より少なくとも4倍高いことが分かりました。5時間未満、寝ると風邪をひく確率は4.5倍に増えました。 そのため、先人が「睡眠は補薬」と言ったのでしょう。 中国古代の医書『黄帝内経』には、「夜は人の気運が五臓に入り、臓器を丈夫にする」と記されています。 ちなみに新型コロナウイルスに対処するためによく眠らなければならないという内容を紹介してる映像を紹介しましょう。 そう、それなら今週末は何もせずにぐっすり寝ましょう。 こんな決心をして2日間ぐっすり寝ても解決される事ではありません。少なくとも1週間以上は同じ睡眠習慣を続けてこそ効果があるという点を肝に銘じなければなりません。 睡眠の他にインフルエンザなどの呼吸器疾患に良いのはビタミンDです。 ビタミンDは、日に当たって自分の体で直接生成されたものが一番いいですが、最近のように外出が難しい時は、急いでサプリメントを購入して服用しなければならないでしょう。サプリメントで摂取したビタミンDも、インフルエンザや呼吸器疾患に対する免疫力を高めるという研究結果もありますので、安心してください。 ビタミンDを摂りすぎると、ビタミンDを摂らないのと同じということです。 20マイクログラム以下で摂取する場合にのみ有意義な結果が出ます。市販のビタミン剤には1回の摂取にビタミンDがこれよりはるかに多いため、服用する前に確認が必要です。 新型コロナウイルスに少なくない若者が感染して病院に入院しましたが、もしかしたら野外活動を嫌って日ざしを避けて暮すためではないかとも考えられます。 実はビタミンDを取るためにビタミン剤を飲む必要もありません。 鮭、サバ、卵、チーズ、バター、キノコ、レンコンなどビタミンDが豊富なものを食べてもいいからです。魚が口に合わないなら牛乳を飲めばいいです。200ミリリットルを2杯飲んでもビタミンDの1日の勧奨量は軽く超えます。 |