この本はチェ詩人の「新植民地(neocolony)」3部作の第二作だ。 2016年、韓国軍によるベトナムの民間人虐殺を扱ったシリーズの最初の本『Hardly War(戦争が起きるやいなや)』を書いた。最後の作品は1980年の光州市民の立場から軍事独裁を眺める内容で、今後の出版予定だ。チェ・ドンミ詩人は詩集『The Morning News is Exciting(朝のニュースは興味深い)』で米軍の駐留を批判するなど、いくつかの作品を通じて韓国分断の痛みを浮き彫りにしてきた。同氏は米軍基地が女性の人権侵害、環境汚染などを引き起こしていると主張する世界の女性平和ネットワークで奉仕活動を行ったこともある。
チェ詩人は受賞前には翻訳者として有名だった。特に昨年、『死の自叙伝』でカナダのグリフィン詩文学賞を受賞したキム・ヘスン詩人の専門翻訳家だ。キム・ヘスン詩人の詩集『世界のゴミよ、団結せよ!(All the Garbage of the World, Unite!)』と『死の自叙伝』の英訳本でルシアン・ストリック翻訳賞を2度も受賞した珍記録も持っている。キム詩人はグリフィン詩文学賞の受賞所感で、チェ・ドンミ氏を「最高の翻訳家」と賞賛した。