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[I ♥ 建築] 公園の位置


  • [I ♥ 建築] 公園の位置
ニューヨークの街を歩いてみると、いくつかの公園に出会う。セントラルパークの隣に沿って歩き、コロンバスサークルを過ぎてもう少し行くと、車線を減らして歩行者中心に改造されたタイムズスクエアが出てくる。もう少し下がれば1キロ間隔で、ブライアンパーク、ハイライン、マディソンスクエア、ユニオンスクエアのような公園が配置されている。道に沿って歩くと、平均14分に1回、道端で公園に出会うことになる構造だ。

ソウルの航空写真を見ると、公園があちこちに見える。問題は、ソウルの公園はブロックの内側に位置しているという点だ。実際にそのブロックに住んでいる住民たちは、その公園を静かに上手く使う。しかし、通りの上を移動する多くの市民たちは、その公園を見ることもできず、あるのかさえも知らない。ソウルの公園は隠れているため、都市景観の助けにならない。主要幹線道路であるブロードウェイの線上に接しているニューヨークの公園とは、相反する空間構造だ。

例えば、江南の島山(トサン)公園は良い公園だ。しかし、この公園は近くの島山大路から見えない。万一、島山公園が島山大路の線上に面していたなら、大路を移動する数多くの市民たちに視覚的に快適な環境を提供しただろう。場合によっては、歩いている途中に少し立ち寄って休んで行くこともできる。同じ問題が鶴洞(ハクドン)公園、清潭(チョンダム)近隣公園でも見られる。江北の孝昌(ヒョチャン)公園、仁倉(インチャン)公園、龍馬(ヨンマ)瀑布公園 などもブロックの中に位置する問題を持っている。

大通り沿いはアクセスが良く公園として残されず、大概開発される。一方、ブロックの内側に入るほど急な傾斜地であり、公園として残された場合が多い。そのため、ソウルの公園はほとんどがブロックの中に隠されている。高速道路のサービスエリアは、道路に面している。今、私たちの公園はまるで休憩所が高速道路から出口に出てしばらく入っていってこそ出てくるものと同様だ。韓国の公園が大通りに接するだけでも、都市景観が良くなり、より多くの人々が歩きたい都市になるだろう。公園の面積を増やすのもいい。万一、そうできないなら公園を適切に配置して使い道と効率性を高めるべきだ。公園はブロックの中に隠しておくより、流動人口が多い大通りに配置する方がより効率的だ。
  • MKオピニオン ユ・ヒョンジュン弘益大学建築学科教授
  • 入力 2017-03-05 08:56:09




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