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[コラム] ビールにハエが入ったとき


  • [コラム] ビールにハエが入ったとき
オフィスの近くに結構規模の大きい屋台があります。大通りに10個程のテーブルを置いておいて、麺メニューやお酒、そして簡単なおつまみを売る店です。もちろん、違法で道路を占有して商売をしているものです。

近くに地下鉄駅の入口とバス停があるため、ラッシュアワーには地下鉄を降りてバスに乗り換えようとする人たちで信じられないほど混雑します。そんな中、屋台が道を占領しているため、市民らは不便に思っていました。苦情が入ってきたのか、区庁が大きなプランターを持ってきて置きました。屋台の撤去班員が活動してはいますが、追い払ってもたちまち陣取るため、屋台を出せないようにしようという意図でした。

道路に植木鉢を持ってきて置く区庁の職員と屋台で商売をする人が大声で言い合う場面も見たりしました。しかし、どうしようもありません。一方は違法であり、一方は市民のために快適な環境を作ってあげようとしているのですから、勝敗は火を見るよりも明らかでした。

その後、屋台は店を畳んだのだと思っていました。しばらく、姿を見せなかったからです。ところが、どうしたことでしょうか。一週間も経たないうちに、すぐ隣の道路を占領して、また商売を始めたのです。そこは、道路の左右にバー、飯屋、カラオケが一杯あり、込み合うところです。客が多いときには、車が抜け出すためにクラクションを鳴らしながら騒がしくなるところですが、往復2車線のその狭い道の1車線を完全に防いでしまったのです。

「どうしたら、あそこまでできるものなのか?」という思いがしました。一体、どこまで図々しければあそこに屋台のテントを張ることができるのだろうか、といった疑問を持っていたのですが、そのとき、ある冗談が思い出されました。飲食店で注文したビールにハエが入っていたときの、世界各国の人々の対応方法の比較です。もちろん笑い話です。

ドイツ人:アルコールには細菌がないからと、ハエを取り出した後、そのまま飲む。
イギリス人:ビールには手も触れずに、主人を呼んで皮肉を言った後、飲まずに出て行く。
フランス人:ビールには触れずに、主人に文句を並べていく。
アイルランド人:ビールからハエを取り出し、飲んだビールを吐き出してハエに怒鳴る。
スペイン人:ビールは飲まず、そのままお店のドアを開けて出て行く。
アメリカ人:ハエを取り出してビールは飲んだ後、店主を対象に訴訟を起こす。
インド人:ハエも食べて、ビールも飲む。
ユダヤ人:ビールは飲んで、ハエはインド人に売る。
中国人:すぐに主人を問い詰める。この場面が世界中のインターネットを介して、大陸ビールという名前で広まる。
韓国人:クレームを言うために問題のないビールにハエを入れる。そして認証ショットを撮ってインターネットに投稿する。
(日本人についての内容は、それぞれが付け加えてください)

本当に、これほどまでに韓国人が自分勝手なのかは分かりませんが、屋台の主人をみると、そんな人もいるのだろうという気がします。

家に向かいながらタクシーに乗ったところ、近隣で営業をしているのかタクシー運転手が屋台について一言。

「公務員がどれほど受け取ったのか、あれを取り締まれない。上流が腐っているのだから、下流が澄んでいるわけがない」
「上流ですか?」
「威張っている政治家たちのことさ。億台の金を飲み込んでも下痢をしないのだから、下の人も我儘になるのだ」

「上流が澄んでいてこそ、下流が澄んでいる」という韓国のことわざは大人と子どもにのみ適用されるものではなく、社会指導層と民衆の間にも適用することができるようです。
  • O2CNI_Lim, Chul / 写真=photopark.com
  • 入力 2015-11-01 08:00:00




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