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コラム > FOCUS > 大韓民国の上位1%が住んでいる富村…漢南洞・梨泰院洞
4. 梨泰院洞と、漢南洞
南山を屏風代わりにして漢江を見下ろす竜山区の漢南洞(ハンナムドン)と梨泰院洞(イテウォンドン)は、奨忠洞(チャンチュンドン)の後を継ぐ財界1番地だ。奨忠洞が財界1世代の巣だったなら、梨泰院洞は財界2・3世が陣取っている。
南山の中腹にあるグランドハイアットホテルの下に位置する梨泰院洞には現在、サムスングループの李健熙(イ・ゴンヒ)会長をはじめ、LGグループの具本茂(ク・ボンム)会長などが住んでいる。また、新世界グループの李明熙(イ・ミョンヒ)会長をはじめとする新世界グループ一家がすべて梨泰院洞に住んでおり、農心グループの辛春浩(シン・チュンホ)会長とアワーホームの具滋学(ク・ジャハク)会長、大象グループの林昌郁(イム・チャンウク)会長などもここに住んでいる。
梨泰院洞のもう一つの特徴は、大使館が集中しているという点だ。この一帯には30以上の国の大使館と領事館が位置している。このため、あちこちに警備哨所と防犯哨所が位置しており、住宅の規模があまりにも大きいため、通りは閑散としている方だ。
梨泰院洞よりもう少し下に降りてくると漢江の直前の低い丘を中心に高級住宅街が広がる。昔の檀国大学の敷地にある「漢南ザ・ヒル」と「漢南洞国連ヴィレッジ」だ。このうち、漢南ザ・ヒルは現代U&Iの鄭志伊(チョン・ジイ)専務をはじめ、財界3世が多数居住している。最近、賃貸期間が満了になり、分譲に転換され、金持ちたちの注目を集めている。
漢南ザ・ヒルの向かい側にあるUNビレッジには、現代車グループの鄭夢九(チョン・モング)会長をはじめ、錦湖アシアナの朴三求(パク・サムグ)会長、東部グループの金俊起(キム・ジュンギ)会長、斗山グループの朴容晩(パク・ヨンマン)会長などが居住している。入口が1カ所であるという点から、優れた安全性を備えており、財界リーダーの選択を受けてきた。
最近では、芸能人の集団居住地としても有名だ。ここにはオム・ジョンファとオム・テウン姉弟をはじめ、ウォンビン、チェ・ファジョン、BIGBANGのT.O.PとGDRAGON、キム・レウォンなど多数の芸能人たちが居住している。
<続く> 5. 竜山区の東部二村洞