解説 | ハングル: 담탱이 ハングル発音:タムテンイ 意味: 担任の先生 解説 担任(タニム、담임)+テンイ(탱이)の合成語。小学生、中学生、高校生たちが担任の先生を指す隠語。テンイはジェンイ(人の行動)、チャンイ(人の職業)のように、前の言葉を修飾する言葉。 タムテンイが親しみを感じさせる言葉だろうか? それとも嘲笑したり、卑下したりする意味だろうか? どちらだと決め付けるのは難しい。 小中高校生が担任教師をタムテンイと呼ぶ時は、嘲笑したり、卑下、さらに悪口を言う意味で使われたりするのが現実だ。 タムテンイの語源とされるヨンガムテンイ(じじい)も、老人をからかって皮肉る意味の強い言葉だ。 田舎のお年寄りに訪ねると、おばあさんはとても優しいのに、おじいさんは「その格好は何だ?」などと、ことあるごとに問い詰め、叱られることが多いから、陰でヨンガムテンイと後ろ指を差す。 多分、担任の先生たちも幼いころのヨンガムテンイに関する思い出を持っているはずだ。 自分の祖父をそのように呼んではないだろうが、周りでそう呼んだことを聞いたはずだ。 生徒たちが、先生の聞いてる所で「タムテンイ」を口にすることはないだろうが、もし聞いたとしたら、気分がよくないだろう。 しかし、 タムテンイに対する拒否感がそれほど強いわけではない。タムテンイよりはるかにひどい 「コンデ」(話が通じない年寄り)という言葉があるからだ。 コンデと言われないためには、タムテンイと言われても、笑って済ませる度量が必要だ。 そうして親近感を与える表現に変わったのだろうか。 1600万人の観客が見守った映画『極限職業』にもタムテンイが登場した。 「タムテンイが言ってたよ、 『チキンは庶民だ』って、チキンの値段が上がらないといいね、パパが悪いと思わないように」 確かにタムテンイは、侮辱的な意味で使った言葉ではない。少し親しみが感じられることもある。 映画を見た担任の先生たちも、そのような感覚を共有しただろうか。 それなら、幸いだ。 |