解説 | ハングル:종범 ハングル発音:ジョンボム 意味:見えない強大な力が裏付けられているという意味 解説 「見えない、ない」という意味の流行語。DCインサイドの韓国野球ギャラリーに由来し、一般的にはあまり使わない言葉。スポーツスターの名前が造語として使われた珍しい事例。 見えないからといって微々たる存在ではない。 いや、むしろ目に見えない強大な力が裏付けられているという意味で使われる言葉だ。 得体の知れない力を持っているため、もっと恐ろしい存在だ。 アダム・スミスは、それぞれが利己的な行動をしていると市場に秩序が生じるとして、これを「見えざる手」と言った。資本主義、いや、物資を交易する市場の価値を認めた瞬間、私たちは皆「見えざる手」に屈服するようになる。 ところで、なぜジョンボムが「見えない」という意味になったのだろうか? 説明を聞かなければ到底意味を類推しにくい。 野球が好きで、ジョンボムが韓国野球の神話的な盗塁王、イ・チョンボムのことだと気付いた人もジョンボムといえば、「風」または「窃盗(二塁ベースを盗む)」くらいを連想するのが限界だろう。 ジョンボムが見えない存在になった理由は、DC国内野球ギャラリーで一時代を風靡したヤン・ジュンヒョクとイ・ジョンボムのうち、誰が打者として優位なのか?というバトルが繰り広げられたからだ。 2つの陣営に分かれて乱闘戦を繰り広げる中、このような書き込みがあった。 「イ・ジョンボムには見えない何かがある」 「見えない存在と戦うヤン・ジュンヒョクがどうやって勝つのか?」 大勢はイ・ジョンボムに流れていき、それとともにジョンボムを「見えない何か」を意味する代名詞として使うようになった。 朝鮮第19代王の粛宗(スクジョン)の側室、淑嬪崔氏(スクピンチェシ)を主人公にしたMBCドラマ『トンイ』にも似たようなシーンがある。 トンイは大型事件を解決し、宮廷の宴会を主管する掌楽院の奴婢から監察女官に推挙される。女官になった後も国の一大事を率先して解決する。 そして、のんびりと本を読むトンイに、尚宮(サングン)たちが寄ってきて声をかける。 「あなたは、なんて幸運なの?」 「それは運じゃないわ、命がけでやったのよ」 「いや、何か見えない運もきっとある」 見えない何かが、もっと!コリアの読者の皆様のそばで守ってくれることを願う。 |