解説 | ハングル:태움 ハングル発音:テウム 意味:先輩看護師が新任看護師を過度に教育すること 解説: 「魂が灰になるまで燃やす」という意味。先輩看護師が新任看護士を教える過程で、厳しく指導する規則を指す用語。主に大型病院の看護師の間で使われる。 2018年にソウルのある大型病院に勤めていた看護師が極端な選択をした。 当時メディアはテウムが原因の可能性があると報道した。 生命を扱う病院でなぜこんなことが起こるのだろうか? テウムは患者の命を扱う看護師という職業の特性上、少しの過ちも許せないので徹底した教育が必要だという理由かが挙げられる。厳格な教育と秩序は必須だが教育が暴力や悪口、人格を傷つけるように道を外れてしまったのだ。 暴力を振るう父に育てられた子供が暴力を振るうように、間違った慣行が引き継がれているわけだ。 テウムのない病院は探しにくいというのが韓国の病院の実情だ。大韓看護師協会の調査に参加した看護師40.9%が、テウムを受けたことがあると明らかにした。看護大学に通う学生たちも知っているくらいなので、看護師たちが避けられない宿命に違いない。 勤労福祉公団は極端な選択をした看護師の死を労働災害として認めた。労働災害として認定することになった理由はこうだ。 - 集中治療室に勤務し、過度な業務が与えられるにもかかわらず病院が適切な措置を取らなかったこと - きちんとした教育なしに新規看護師を業務に投入したこと 病院の構造的な責任を問われたが、テウムを直接的な原因には挙げていない。 彼女の死により、勤労基準法に「パワハラや暴言など職場での嫌がらせを禁じ、これを告発した労働者に不利益を与えた場合、処罰する」という条項が追加された。 しかし、テウムが完全に消えたわけではない。自分が引き受けた業務も目が回るほど忙しいのに、新入看護師の教育までしなければならないなんて…。教えてあげても事故を起こした看護師に、反省させる時にテウムを防ぐのは不可能に近いかもしれない。 看護師をいじめるのは医師や先輩看護師だけではない。非常に愚かな患者たちもこれに加勢する。 新型コロナウイルスに感染して入院した患者たちが宅配で物を買ったりジャージャー麺を出前して食べて、看護師に物や食べ物を受け取るように指示するそうだ。隔離服を着たままサムゲタンの骨を取ったこともあるそうだ。 それなのに、「閉じ込めて虐待をする」というふうに病室でYouTube放送を行うなんて、新型コロナウイルスに感染したことで彼らは官職についたようだ。 |