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腹部肥満 vs 内臓肥満、代謝症候群の自己診断法

秋の肥満の原因…冷たい風が吹くと満腹感が鈍くなり食べる量が増える 

秋はそのどの季節よりも食べ物が豊かだ。秋は天気が良く、食欲もまわる上、食べ物まであふれてそのいつの時よりも太る危険が高い。秋に主に食べるリンゴ、梨、ブドウのような果物は味も良く、健康にも良いが炭水化物が多く、糖度が高いため食べすぎると肥満につながることがある。食欲が旺盛になる秋に油断していると、いつのまにか1~3㎏がふわりと増えて「肉」の悩みが生じることになる。

食欲は様々な要因により決定される。まず、脳の中の視床下部という部位に満腹感を感じる「満腹中枢」と空腹感を感じる「摂食中枢」があり、食欲と満腹感を調節する。摂食中枢が刺激されて食べ物を摂取すると、私達の体は熱を発生させ、体温を上昇させる。体温が上昇すると、満腹中枢が興奮して満腹感を感じるようになり、摂食中枢が抑制されて食べることを停止する。これと共に、私達の血液中の栄養分、特に血糖が低下すると摂食中枢が刺激されて空腹感を感じ、血糖を再び高めるために食べ物を求める。

秋に食欲がひかれるのは、気温の変化と関連している。翰林大学聖心病院家庭医学科チョ・チョンジン教授は「秋が暮れていくことほど体温が落ちて満腹中枢の刺激が弱くなることがある」とし、「食べ物を食べる時に熱を発生させて満腹中枢を刺激してこそ食べることを止めることになるが、体温が落ちて満腹中枢が刺激される温度まで到達するのに時間がかかり、当然食べる量も増えるしかない」と説明した。

  • 腹部肥満 vs 内臓肥満、代謝症候群の自己診断法
夏より活動量が増えてエネルギー消費が多くなったことも摂食中枢を刺激して食欲をかきたてる。また、秋ごとにそうだったように「秋になると食欲が増加する」は心理的な信頼自体が食欲を増加させたりもする。太ると最も最初に腹部に脂肪がたまる。体重増加はすぐに腹部肥満という話だ。腹に過度な脂肪がたまる腹部肥満は、体脂肪分布によって皮下脂肪と内臓脂肪に分けられる。皮下脂肪とは、文字通り、皮膚の下の脂肪をいい、これは美容上の問題にはなるが健康に及ぼす影響は小さい。

これに比べて内臓脂肪とは、身体の臓器を取り囲んでいる体腔内に蓄積される脂肪だ。内臓肥満型の腹部肥満は糖尿病、脂質異常症、高血圧などの代謝性疾患を引き起こす主な原因だ。内臓脂肪が増加すると、肝でグルコース(ブドウ糖)を多く作り、血糖が増加することになる。

また、増加した遊離脂肪酸は、筋肉でグルコースの吸収を抑制し、筋肉内でグルコースの使用が減少することになり、血糖が上昇し、さらに進行すると糖尿病が発生する。これと共に、肝で主に中性脂肪として構成する低密度リポタンパク質コレステロールを多く作り、血管に排出するようになると、脂質異常症が発生する。腹部肥満で腎臓周囲の脂肪量が増加すると、レプチン(脂肪細胞から分泌されるホルモン)が上昇して血液内皮細胞の機能に障害が発生して高血圧が発生する。

高麗大学安山病院家庭医学科のナム・ガウン教授は、「内臓脂肪が皮下脂肪型肥満よりはるかに健康に害になる影響を及ぼしかねない」とし、「内臓脂肪はよくリンゴ型肥満と呼ぶが、人の形がまるでリンゴのように上腹から呼び起こし始めて下腹まで丸い形態に見えるため」と説明した。

皮下脂肪型の腹部肥満は、主に下腹部にのみ脂肪が集まっており、まるで西洋ナシのように下腹が出てきたふっくらした形だ。胴回りが男性の場合90センチ以上、女性の場合85センチ以上であれば腹部肥満と診断する。腹部肥満の類型を正確に区別するために、腹部のコンピューター断層撮影を通じて、皮下脂肪と内臓肥満の比率を求める方法がある。体重が正常範囲内で入っていても内臓肥満が蓄積されている、いわゆる「痩せた肥満」もあり、体重が正常であっても注意を要する。

内臓肥満の原因は、摂取したエネルギーと直接的に関連がある。誤った生活習慣により、カロリーが高い食べ物を過度に摂取したり、食べ物の摂取に比べて運動量が少なすぎてもエネルギーが体内に蓄積され、これが内臓肥満で蓄積されることになる。また、過度なストレスを受けると、ストレスホルモンであるコルチゾールという物質が促進され、コルチゾールは主に内臓肥満を蓄積させる役割をする。ストレス受容体が豊富は内臓肥満は、ストレスホルモンに反応し、自ら内臓肥満の量を増やすことがある。

内臓肥満型の腹部肥満が健康に及ぼす悪影響についてよく知っていたとしても、現れる症状がないため容易に見過ごされている場合が多い。内臓肥満による腹部肥満は、動脈硬化や糖尿病、脂質異常症、高血圧などの疾患の危険度を高め、このような疾患と伴う事例が多い。

仁済大学校ソウル白病院肥満センターのカン・ジェホン教授は、「内臓肥満型の腹部肥満は、究極的に心筋梗塞、脳卒中のような脳心血管系疾患の発生の危険を増加させ、致命的な結果をもたらすことがある」とし、「このような成人病を呼び起こすことがある初期症状が伴う場合を代謝症候群(メタボリックシンドローム)といい、代謝症候群が現れれば肥満治療を急がなければならない」と強調した。

  • 腹部肥満 vs 内臓肥満、代謝症候群の自己診断法
  • < 代謝症候群の自己診断法 *資料=大韓肥満学会 >

◆ 代謝症候群の自己診断法…3つ以上であれば代謝症候群に該当
1.胴回り▶ (男性)90cm以上、(女性)85cm以上
2. 高密度リポタンパク質(HDL)コレステロール▶(男性)40㎎/㎗未満、(女性)50㎎/㎗未満
3. 血圧▶ 収縮期血圧130mmHg、弛緩期血圧85mHg以上
4. 空腹時血糖▶110㎎/㎗以上または糖尿病治療中
5. 中性脂肪▶150㎎/㎗以上
  • 毎日経済_イ・ビョンムン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-24 15:50:12




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