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成形、その甘く苦い誘惑の「メークオーバー」番組


  • 成形、その甘く苦い誘惑の「メークオーバー」番組
△写真=成功的なメイクオーバーで関心を集めた『Let 美人』の出演者(上から、巨大な歯茎女のパク・ドンヒさん、胸のないママのパク・ファソンさん、傷ついた胸のキム・ホソン)

外見コンプレックス克服を名分に掲げたメイクオーバー番組が整形後の身体的・精神的な副作用から目を逸らすようにし、整形人口を増やすことに一助していることに議論が起きている。

韓国メイクオーバー番組は、整形以外にもスタイリングなどの様々なコンテンツを掲げたアメリカとは異なり、整形にのみに集中している。ストーリーオンの『Let 美人』は、出演者が悩んでいる部位以外の施術まで行う全身整形で大衆の好奇心を刺激し、人気番組になった。

しかし、必要性を超える過度な整形とこれに伴うアイデンティティーの混乱などが議論になってきた。それでも大多数の人は、メイクオーバー番組が外見至上主義をあおって整形に対する肯定的な側面だけを浮きあがらせるという意見と、自分の整形を分離して認識していることが分かった。

市場専門リサーチ「トレンドモニター」が、全国の19~59歳の成人男女1,000人を対象に実施した「整形関連メイクオーバー番組に対する認識」調査の結果、メイクオーバー番組が韓国社会に蔓延した外見至上主義を見せてくれる番組であり(78.2%)、整形をあおったり、整形を簡単に考えさせる(77.6%)と考えていると調査された。また、メイクオーバー番組が整形手術の肯定的な側面を強調する効果があることに同意する見方(44.5%)が、同意しない見方(16.4%)よりはるかに多かった。

それにもかかわらず、メイクオーバー番組の視聴者の59.1%は、出演者のように外見を変えることができるなら一度試してみたいと考えたことがあり、その割合は女性(64.3%)と20代(60.9%)、30代(61.5%)で高く現れた。また、放送後に整形手術の関連情報を探してみた視聴者も35.4%に達し、直接オン・オフラインで整形手術の相談を受けてみた視聴者も12%であると集計され、メイクオーバー番組の効果を実感させた。

何よりもメイクオーバー番組に対する否定的な見方は整形を眺めるこれまでの社会通念に基づくのに対し、メイクオーバー番組の視聴後にはこのような見方が半減され、整形に対する肯定的見方が上昇することが分かった。

調査でも、視聴者の46%が「メイクオーバー」番組を見た後、整形手術に対する肯定的な考えが多くなったことに同意した。一方、整形手術に対する否定的な考えが多くなったのかを問う質問には11.4%だけが同意して対照的な様子を見せた。

また、番組の視聴後、韓国の整形手術のレベルが立証済みであると思ったという視聴者が55.3%に達するなど、国内の整形医療に対する信頼の形成にも貢献したことが分かった。

ある整形専門医は、放送を通じて「目、鼻、口を整形すると、一定部分似たような外見になることは避けられない」と述べた。このように韓国での整形は引き立って見えるための手段よりも社会が望むパラダイムの一つとして認識されている。したがって、メイクオーバー番組が名分に掲げたコンプレックスを克服することよりは、韓国整形技術のレベルを証明することに焦点が合わせられているような姿は、議論の余地がある。
  • シックニュース ハン・スギン記者/写真=ストーリーオン『Let 美人』放送キャプチャ | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-20 15:11:55




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