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求職者、耐えられない整形の誘惑…見た目も競争力なのか


#就職浪人のイ・ジス(26・仮名)さんは最近、整形手術を深刻に悩んでいる。昨年下半期に願書を出した会社の面接に続々と落ち、外見に対する自信感が急激に落ちたからだ。ソウルの中・上位圏大学・平均単位3.9点・TOEIC920点とかなり良いスペックを誇るにもかかわらず、面接で落第する原因を平均以下の見た目のせいだと考えるようになったということだ。イさんは、「ここまでしなければならないのかと考えるが、見た目も競争力というのが最近トレンドではないか」とため息をついた。

度重なる就職落第に疲れ、もしくは面接を目前にして整形に悩む求職者が増えている。「就職整形」または「面接整形」という新造語が登場するほどだ。「外見も競争力」という言葉が求職者の萎縮した肩をより重くする。

ジスさんが整形に悩むのは事実、今に始まったことではない。金融圏への就職を準備していた時から耳にこびりつくように聞いていた話のうちのひとつが、「金融圏はイメージをよく見る」だったからだ。最初でこそ「そんなことがあるものか」と聞き流していたが、数多くの落第を経験した今は、藁をもつかむ心情で二重手術を深刻に悩んでいる。

実際に、ポータルサイトで「就職整形」・「面接整形」と検索をしてみると、整形外科サイトの広告が続々と出てくる。大規模な就職カフェでも、整形するのが就職に役立つのかという質問がたびたび目につく。整形と毛髪移植などに関する質問をする掲示板を別途に用意したほどだ。そのうえ、歯の矯正と美白手術のための提携歯科もある。

一重まぶたの目で多少鋭い印象だったジスさんは、二重手術を強行する考えだ。本来コンプレックスの部分でもあったが、整形外科の医師が、二重があれば印象がもう少しやさしくはっきりとするだろうと言うなり決心が固まった。また今やっておけば、上半期採用面接の時期が来る前に、腫れがすべてとれるだろうという予想からだ。

ジスさんは、「どうしても、同じ点数なら見た目が目立つ志願者に目がいくものではないか」とし、「ここまでしなければならないのかと思ったりもするが、長期的に見たとき、結局自分にも得になる選択だと考える」と語った。

実際に昨年、就職ポータル「サラムイン」が企業の人事担当者273人を対象にアンケートした結果、84.2%に該当する230人が「志願者の見た目が評価に影響をおよぼす」と回答した。 また、見た目を重視すると回答した企業の人事担当者のうち半分以上(131人・57%)は、スペックが少し足りなくても見た目が優れた志願者に加算点を与えたり合格させた経験があることが分かった。

見た目を評価項目に含める理由としては、「印象によって信頼度が変わるから」(50.9%・複数回答)・「自己管理を熱心にするのか分かるから」(32.6%)・「見た目が対人関係に影響をおよぼすから」(28.7%)・「見た目も競争力だから」(21.7%)などを挙げた。

しかし、企業の人事担当者は見た目だけが能ではないと、皆が強調した。 ある中堅企業の人事担当者は、「整形が求職者の自信感と積極性を回復させるきっかけになるなら、会社の立場としても悪くないこと」だとしながらも、「会社が印象の良い人を好むということが、必ずしもきれいな人を好むという意味ではないという点を知らなければならない」とし、求職者の過度な整形に対する関心を警戒した。
  • 毎経ドットコム_キム・ヂャンディ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-03-21 10:08:38




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