サムスン電子、「極紫外線専用半導体生産ライン」稼働



20日、李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長が京畿道華城事業所を訪問し、今月から稼動に入ったサムスン電子の最初の「極紫外線(EUV)専用半導体生産ライン」を直接見て、主要な経営陣とシステム半導体の事業戦略を議論した。今年に入って李副会長が半導体事業場の現場経営に乗り出したのは、華城の半導体研究所を訪れた先月に続いて2度めであり、昨年に提示した目標である「2030年システム半導体グローバル1位」を達成するための意志を示し、事業戦略を直接取りまとめる動きとして解釈される。

李副会長はこの日、デバイスソリューション(DS・半導体)部門長である金奇南(キム・ギナム)副会長と鄭殷昇(チョン・ウンスン)ファウンドリ事業部長(社長)、パク・ハクキュDS経営支援室長(社長)など、サムスン電子の経営陣とともに華城事業所内の「V1ライン」を訪問した。この日の午前11時頃に事業所を訪れた李副会長は生産ラインを点検し、半導体事業部の幹部との戦略会議を進めた。

また食堂で従業員らと一緒に食事をするなど、華城事業場に4~5時間とどまったという。李副会長はV1ラインを巡りながら「昨年、私たちはこの場にシステム半導体世界1などのビジョンを植え、今日は長い旅の最初のボタンを押した」と、EUV専用ラインの稼動を祝った。同氏は「ここで製造する小さな半導体は、人類社会への貢献という夢を盛り込むように、挑戦を止めてはいけない」と呼びかけた。

V1ラインはサムスン電子の最初のEUV専用ラインだ。 EUV露光技術は、波長の短い極紫外線を光源としてウェハに半導体回路を刻む技術で、従来の工程ではできない超微細回路の実装が可能となり、高性能・低消費電力の半導体を作成するために不可欠だ。

サムスン電子は昨年、2030年までにシステム半導体分野で世界1位を達成するという「半導体ビジョン」を発表し、2030年までに133兆ウォンをシステム半導体に投資することにした。システム半導体は画像センサーやモバイルAPにCPUなど、さまざまな製品やファブレス(半導体設計専門)、ファウンドリ(半導体受託生産)などの事業分野がある。この中でサムスン電子はイメージセンサーとファウンドリなどで世界市場2位のシェアを占めており、競争力を大きくしたこの分野は、システム半導体1位を達成するためにも尖兵の役割を果たすことになると思われる。

李副会長がV1ラインを訪れるのは、ファウンドリで今後重要な役割を担うことになるEUV専用ラインを直接点検し、不確実性が拡大している状況でもシステム半導体事業を支障なく育てていくというメッセージを投げたものと解釈される。

サムスン電子は量産稼動に突入したV1ラインで、EUVプロセスベースの7ナノメートル以下の次世代ファウンドリ製品を生産する計画だ。まもなく5ナノ製品から3ナノ以下の製品にまでラインを拡大することにより、V1ラインを5世代移動通信(5G)と人工知能(AI)や自律走行など、次世代半導体の中核基地として運営し、ファウンドリ市場のグローバル1位である台湾TSMC社の追撃に速度を高めるという戦略だ。トレンドフォースの推定によると、昨年第4四半期のサムスン電子のファウンドリ市場シェアは17.8%で、TSMC(52.7%)に次いで2位を記録した。

今回のV1ライン稼動で、今年末の時点でサムスン電子の7ナノ以下の製品の生産規模は、昨年よりも3倍以上に拡大すると予想される。サムスン電子はまもなく5ナノメートルプロセスで、クアルコム社の5Gモデムチップを生産することが伝えられた。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-02-20 18:03:57