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企業と文化、後援者がいたからミケランジェロも存在した


  • 企業と文化、後援者がいたからミケランジェロも存在した
「人類の歴史を振り返ると芸術、文化を後援することは、昔も今も変わらずに必要なことだ。後援者がいたから、ミケランジェロの壁画が誕生し、モーツァルトの音楽が存在する」

モンブラン(Montblanc)文化財団ルッツ・ベッケ(Lutz Bethge)の言葉だ。

実際に、芸術はインスピレーションを与える要素として、企業が成長できるようにする原動力となっている。デザイナーはもちろん、既に地位のある高級ブランドでも、毎シーズン、インスピレーションが必要だからだ。

なお、ルッツ・ベッケ理事長は「芸術、文化を後援することにより生じた美術館や音楽館はアーティストにだけでなく、社会にも重要だ」と、資金力が確保されている企業や個人が率先して芸術、文化カテゴリーの発展に力を加えて与えなければならないと強調しした。

モンブランの場合、毎年文化、芸術の発展のために自分の時間と情熱そして財政的支援を惜しまない人物に「モンブラン文化芸術後援者賞(Montblanc de la Culture Arts Patronage Award)」を授与している。

歴代受賞者の中には、英国の文化芸術の発展のために後援してきたチャールズ皇太子(The Prince of Whales)からベルリン・フィルを世界的な交響楽団に成長させたイギリスのサイモン・ラトル(Simon Rattle)、ポンピドゥー芸術文化センターの建設を通じたフランス文化の発展に大きな貢献をしたフランスのジョルジュ・ポンピドゥー夫人(Mme. Georges Pompidou)などがいる。

受賞者には1万5,000ユーロの賞金が授与され、これを受賞者が希望する文化、芸術プロジェクトに寄付するようにしている。その結果、「後援された文化、芸術界の人が別の芸術家を後援することができるように成長することが目標だ」というのがルッツ・ベッケ理事長の話だ。

このように、企業価値の新しいパラダイムとしての芸術と企業間の水平的なパートナーシップが拡大している中で、いくつかの企業が単純な金銭的な寄付ではなく、芸術経営を拡大したり、独立した分野として発展させるなど、より実質的に芸術界の雇用創出と大衆化に貢献できることを期待している。
  • シークニュース_イム・ソヨン記者/写真=モンブラン
  • 入力 2014-09-24 16:04:50




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