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国宝に一連番号を付ける現行制度に大幅な手入れ

ナ・ソンファ文化財庁長就任1周年懇談会で明らかに 

  • 国宝に一連番号を付ける現行制度に大幅な手入れ
「レゴランドが建設される予定地であると同時に、支石墓など青銅器時代の遺構・遺物が出土した春川市の中島を、文化財の保存と活用が共存する模範事例として開発なければならない」

ナ・ソンファ文化財庁長は23日、ソウル仁寺洞で就任1周年の記者懇談会を開き「文化財はこれまで、国民と共にすることができなかった。保存という美名のもと、これまで文化財を荒廃させたのが文化財政策の現実」と明らかにした。ナ庁長は昨年12月26日に就任した。彼女は「文化財の活用を通じて国民の歴史意識を鼓吹することは文化財政策の重要な部分になった」と付け加えた。同日午後2時30分、近隣の世宗文化会館では、歴史に関連する市民団体が集まった中、春川中島古朝鮮遺跡地保存・開発阻止汎国民運動の発足式が開かれた。春川市と英国マーリングループは、2018年までに、中島で1000億ウォンを投資しておもちゃのレゴブロックをテーマにした遊園地を建設する計画だ。

ナ庁長は「もちろん、中島で青銅器時代の遺物が集中的に出てきたが、今回のレゴランド予定地は遺物が余り出ない地域」とし「遺物の集中発掘地域は絶対保存地区として囲み、手も触れることができないようにするが、レゴランドの方は開発を可能にする趣旨」と説明した。彼女は続いて「それさえも6~7まで覆土をして、その上に遊園地を建設し、文化財毀損を防止するようにし、発掘遺物を集めた展示場も公園内に建立して教育場所として活用していく」とし、「もし推進過程で少しでも落ち度があれば『甲の甲』だという文化財委員会が通過させてくれないだろう」と声を高めた。

ナ庁長は、ヘムン僧侶を中心に国宝70号訓民正音と国宝1号崇礼門の番号の交換のために、国民署名運動を行っていることについては、「国民の意見が結集されて、このような内容を盛り込んだ文化財保護法改正案が発議されたら、文化財委員会を経て番号を交換するなり国宝の地位を剥奪するなりの決定をすることができるだろう」と紹介した。それと共に彼女は「国宝の番号は、ソウルからの距離に応じて、行政便宜上つけておいたにすぎないものだが、番号が早ければ、まるでより貴重なものであるかのうように認識されてきた」とし「国宝番号体系が国民に多くの混乱を与えているだけに改善策の整備が避けられない段階であることは事実だ」と強調した。

これと関連し、現在、文化財庁は、国宝に一連番号を付ける現行制度を廃止する案を含めて多様な対策を樹立していることが分かった。ナ庁長は、文化財庁の組織改編も言及した。現在、重要文化財研究所をはじめ、国立慶州文化財研究所、国立扶余文化財研究所、国立伽倻文化財研究所、国立羅州文化財研究所、国立中原文化財研究所、国立海洋文化財研究所など計7つの文化財研究所が設立されている。文化財庁は、全国を大きく新羅圏、百済圏に分け圏域別に文化庁支庁を新設し、ここに全国文化財研究所を吸収統合する案を研究中だ。このような構想について文化財研究所側は学芸職位が減るということから反対する雰囲気だ。

ナ庁長は「全体文化財研究所を2つに減らすか、3つに減らすかは現在のところ決定されたものが全くない」とし「ただ、効率的でありながらも現場中心で文化財を管理するために、組織を再整備する必要性は明らかにある」と述べた。
  • 毎日経済 ペ・ハンチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-23 17:02:28




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