第21回富川国際ファンタスティック映画祭が今年も真夏の夜を飾る

13日から11日間、59カ国289編上映 

  • < 映画『亀裂』 >

真夏の夜を飾る映画祭が始まる。13日に開幕し、富川で11日間開催される第21回富川国際ファンタスティック映画祭だ。全58カ国から到着した289編の最新ジャンルの映画が準備されている。

スリラー物ファンならキム・ヨンドクプログラマーが挙げた『亀裂』、『濡れ衣』に注目だろう。
『亀裂』は、アイルランドの氷河を背景にしたクィアスリラーだ。別れたゲイカップルの2人の心情を冷たくひりひりと解きほぐす。『濡れ衣』は、1960年代のハンガリー外郭の小さな町で行われた連続殺人事件を扱った犯罪スリラーだ。キム・ヨンドクプログラマーは「ハンガリー版『殺人の追憶』と呼ぶにふさわしい映画」と推薦した。

  • < 映画『モンモンモンモンスター』 >

キム・ボンソクプログラマーが厳選したバイオレンス物にも注目だ。台湾映画『モンモンモンモンスター』は高等学校の不良学生たちが都市に出没する妖怪を生け捕りにし、アジトに閉じ込めて虐待することから始まる。学園暴力の被害者であった主人公が加害者に認められるために妖怪を苦しめなければならないというジレンマを扱う。キム・ボンソクプログラマーは「加害者と被害者の構図を超えた作品」と紹介した。

彼が推薦した『女囚701号 / さそり』も期待を集める。裏切った恋人を殺害しようとした罪で囚人になったさそりが主人公。レイプや暴力に苦しみ、最終的には自分を地獄に追いやった男に向かって復讐の饗宴を繰り広げる。主役を演じた梶芽衣子のスタイリッシュな演技が圧巻だ。

ホラー物が見たければ、スペインの眠れなくなる映画1位の『ベビー・ルーム』(2006)をチェック。ナム・ジョンソクプログラマーの推薦作で、たくさんの幽霊に取りつかれた家の話だがひと味違った本格的ハウスホラーだ。キム・ヨンドクプログラマー推薦の『ハイパーソムニア』(2016)もホラーとファンタジーの境界を超え、人身売買が盛んなアルゼンチンの現実を鋭く批判する期待作だ。

このほか、モ・ウンヨンプログラマーが厳選した韓国のジャンル物3編も見逃せない。シム・チャンヤン監督の『暗い夜(The Dark Night)』は、ハリウッドのキッズたちの抱腹絶倒奮闘記だ。時間講師オ・ジュングの退路のない生活を介して不条理な社会の現実を風刺した『半島で暮らしたい(I'll just live in Bando)』(監督イ・ヨンソン)、脱北女性たちの過去と現在を詩的に表わしたドキュメンタリー『旅行』(監督イム・フンスン)も必覧リストだ。

次の特別展も逃すのは惜しい。今年亡くなったホン・ギソン監督の特別展「現実を超えた映画:ホン・ギソン」が用意されている。

全羅南道求礼の不当な水稅の徴収に対抗した農民の闘争期を記録した『水利稅』(1984)、不穏思想の伝播と不法上映の名目でホン監督を刑務所に閉じ込めた『青い鳥』(1986)がデジタルリマスター版で初公開される。スペインの巨匠アレックス・デ・ラ・イグレシア監督の映画10編を厳選した「アレックス・デ・ラ・イグレシア:ファンタスティック映画祭 巨匠」特別展なども目を引く。

富川映画祭の一般上映作は公式ホームページで前売りが可能だ。現場の前売りは映画祭期間中、各上映館のチケットブースで1人4枚まで購入できる。
  • 毎日経済 キム・シギュン 記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-07-05 17:17:49