トップ >
カルチャー > 韓国探訪 > 「日本式タマゴサンド」が大当たり…梨泰院「心と心」
日本式卵サンドイッチの「タマゴサンド」熱風がネチズンの間で熱い。ソウル市梨泰院洞の日本式レストラン「心と心」は、現地のタマゴサンドの味をそのまま味わえる店といううわさでホットスポットとなっている。
タマゴサンドはたんに卵だけで味を出す必要があり、調理そのものが難しく、原産地である日本でもしっかりした味を出すことのできるシェフは数えるほどしかいないほどだ。
「心と心」のサンドイッチ価格は4個で1万1900ウォンで安い方ではないが、さいきんさまざまな旅行番組とソーシャルメディアを通じて、タマゴサンドの認知度が上がりながら訪れる人が大きく増えた。
売上げも去る2016年9月の開店当時に比べて6倍にも増え、材料が無くなって早くに売り切れることも多くなった。
このレストランを訪れた10日午後1時30分頃、入口の前には「材料が尽きて店じまいします」という立て看板が立てられていた。開店して1時間30分ですべての材料が品切れになったわけだ。何人かの客の場合、これを確認せずに訪問したが、引き返すケースもあった。
店の中に入ると、いちばん忙しいはずの昼食時間だったが、7つあまりのテーブルの半分ほどが空席だった、店は閉店を準備中だった。
店の代表を務めているオーナーシェフのオ・ウニさん(31)は、「最近は平日のランチで早じまいする」とし、「週末の夜には1時間で営業を終了することもある」と語る。
この店は最初から絶大な人気を享受したわけではない。オ料理長は「店を出した当時は、卵サンドはそれほど認知度のある食べ物ではなかった」と回想した。
彼は13年前にオーストラリアにワーキングホリデーに出て、料理を習い始めた。そうして彼は国内で不慣れな卵サンドを作ることにしたのは、日本の大阪と神戸のレストランで働いてからだ。彼は「卵は簡単に入手できるけど火に鋭敏感で、調理するには最も難しい材料」だとし、「いっそ料理するならほかの場所では食べることのできない特別な料理を作りたくて、たまごサンドを勉強した」と説明した。
それとともに「タマゴサンドに使う卵の厚さと質感を得るために、非常に速く強くそして長いあいだ攪拌なければならない」とし、「国内では数少ない技術を持つ人としての誇りがある」と付け加えた。
タマゴサンドの卵は一日に100個ほど作ると精魂尽きるほど疲れるけれど、レストランでこの技術を保有している人はオさんが唯一だ。
調理の特性上、注文を受けてその場で作るので、料理が出てくる時間も長くかかる。実際にタマゴサンドを注文してから料理が出てくるまでは約20分ほどかかる。
オ・ウニ料理長は「日本料理は最終的に材料本来の味に集中することが重要」だとし、「値段は高くなっても、食品の質に気を使う」と強調した。