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北村韓屋村の観光スポット...嘉会洞( カフェドン)聖堂

伝統韓屋・モダンな聖堂の絶妙な調和...開かれた韓屋の5つの庭が人気 

  • 北村韓屋村の観光スポット...嘉会洞( カフェドン)聖堂
  • < 韓服を優雅にまとったソンビと碧眼の外国人司祭が肩を組む形状 >

ソウルの地下鉄3号線「安国駅」で降りて北村・韓屋村(プクチョン・ハノンマウル)のメインストリートを歩いていると、石垣の向こうにたおやかな韓屋(ハノク)が目に入る。ソウル市鍾路区嘉会洞(カフェドン)に位置する「嘉会洞聖堂」。韓国伝統の韓屋とモダンな聖堂建築の洋館が調和を成す。地下3階~地上3階の敷地面積1150平方メートル、延べ床面積3738平方メートル規模で、オーパス建築士事務所(共同代表ウ・デソン、チョ・ソンギ、キム・ヒョンヂョン)が設計を担当した。

オーパスのウ・デソン共同代表は、「対面4車線の道路わきにあり、あえて韓屋を建てなくてもいいのだが、大きな建物が立ち並びつつ昔の情緒が消えており、この街の昔の風景を守りたかった」とし、「韓屋の聖堂をはじめとし、周辺に韓屋が再び広まればという思いを込めた」と語る。図体の大きい洋館に圧倒されず、しかし隣近所の建物とよく似合うように、背の低い韓屋をわざわざ前面に打ち出したという。

真似をするだけではなく本物の韓屋を建てるところには、目の肥えた建築主の力が大きかった。聖堂の建築主であるソン・チャソン主任神父は、司祭の道に入る前に大学で建築学を専攻した建築学徒の出身だ。最近の韓屋は簡単に入手できて価格の安い外国産の松で作るのが一般的だが、「嘉会洞聖堂」の韓屋は良い香りを醸し出すアカマツを用いた。伝統木材を見つけようと、全国をまわったという。

無形文化財の大木匠も手ずから乗り出した。木匠が直接来て建物を建てるように「覚書」まで書いている。職人が手かんなで精魂込めて木材を整えた柱は水が流れるようになめらかで、屋根の支えにはひとつひとつ入道雲文様を刻んで入れた。韓屋の広間の窓の一つは突き上げ窓として設計された。大きく開いてたためば広間と屋外の休憩所が一つにつながる。屋外韓屋の肘掛かりも華やかな花柄で装飾した。

ソン・チャソン主任神父は、「腰かける訪問客は皆美しい花なので、‘花スタンド’として設計した」と説明した。屋根瓦には「オビョンイオ(五餠二魚)」を表現した文様を入れた。入り口から階段をあがると、聖堂の中心「アンマダン」が開ける。首をめぐらせれば「ソンヂマダン」が広がって、明るいベージュ色のトーンの聖堂が姿を現す。庭を過ぎてこそ聖堂の十字架や鐘楼が見えるので、外からは建物の正体を知ることはできない。

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ウ・デソン代表は、「韓国カトリック教の最初のミサが行われた歴史的な聖堂ですが、宗教的な意味をあらわにするよりも、小さな家がひとかたまりとなった北村に似合う、シンプルで素朴な建築物を建てるために、建物を大きく三つのかたまりに分け、3分の2程度を地面に埋めた」と語る。建物が目立たないように木材や石などの自然建材を使用して、1階の歴史展示室の「ステンドグラス」窓を除いては、色をほとんど使用しなかった。

嘉会洞聖堂の最も大きな魅力は、外部の者に広く開かれているという点だ。週末はもちろん、平日にも観光客がひしめく北村韓屋村に位置するだけに、カトリック信者だけでなく、観光客や地元住民などより多くの人が利用できるように開放することに、建築主と建築家が意をひとつにした。

そして人々が集まることのできるマダン(庭)が設計の中心となった。わが国の伝統建築に見られるように、建物よりも庭を最初に配置した後、庭のまわりを韓屋と聖殿・司祭館などが取り囲むようにした。庭は1階「アンマダン(中庭)」と「ソンヂマダン(聖地庭)」のほか、地下1階「アレンマダン(下の庭)」と2階大聖堂の端にある「ミニマダン(ミニ庭)」、屋上の「ハヌルマダン(空の庭)」など5つだ。だからマダンは人気満点だ。「アレンマダン」はすぐわきの講堂の全面ガラス窓を開けると大きな「宴会場」に変身し、結婚式などのイベントを開くときにちょうどいい。 「アンマダン」はステキな韓屋が視野に充分に入ることを助け、聖堂のさまざまな行事のためのスペースとして使われる。2階につながるソンヂマダンは、信者が謙虚な気持ちでミサをあげる大聖殿に入る「小さな旅程」となり、沿道の雑音を散らす効果がある。300席規模の聖堂は太陽光の採光と深い黄土色の木材の壁とあわさって、静かで穏やかな敬虔さが感じられる。

庭の中の「一等」は屋上の「ハヌルマダン」のようだ。北村韓屋村のやや低い瓦屋根の波がパノラマに広がる。開発区域の用途上、周辺には高い建物が建てられないうえに、宗教施設であるおかげで聖堂の建物の高さが12メートルほど高く、「嘉会洞聖堂」は北村で最も高い展望台となった。屋上までエレベーターが運行されているように、利用者へ配慮した点も目を引く。「嘉会洞聖堂」は設計に1年、工事は2年近くかかった。一般建築物の約2倍ほど手間がかかった。ウ代表は、「伝統と現代、東洋と西洋、聖堂の敬虔さと公共建築物としての開放感など、異質な要素が一つの空間でとけ合うように、接点を見つけるところに気を使った」とし、「韓国のソンビと碧眼の司祭が出会うという建築コンセプトのように、さまざまな人がともに利用する良い場所になれば」と語った。昨年末に完成した「嘉会洞聖堂」は北村韓屋村の観光スポットとしてクチコミに乗っている。訪問者に嘉会という建物の名前のように「楽しく美しい会」のある場所として記憶されるようだ。
  • 毎日経済_イム・ヨンシン記者/写真提供_ユン・ジュンファン作家 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-08 15:52:59