「粉ミルク」を飲むオトナたち…韓「新健康法」



ソウル市鍾路区に位置した毎日乳業本社顧客相談室には、ときどき嬉しい郵便物が飛び込んでくる。毎日乳業の成人栄養「セレックス」を愛用する顧客が手で直接書いた感謝の手紙だ。年を取るほどしぜんに弱まる筋力に、タンパク質の摂取量の必要性を感じていた70代の顧客Aさんは、「このように良い製品を作ってくれてありがとう」というメッセージを伝えてきた。また別の90代の顧客Bさんは、「発売序盤は店に品が少なく、セレックスを購入するために毎日乳業の本社に直接訪ねて行くこともあった」とし、「生まれたばかりの子供の主食である粉ミルクに栄養成分が多いと考えて何度か飲んでみたが、セレックスがローンチ後は大人の製品として健康をしっかり得ることができるようになった」と語った。

昨年、国内の65歳以上の人口が800万人を突破するなど、高齢化の速度が速くなるに応じて、タンパク質を中心とした成人栄養食市場が注目されている。特に脂肪の含有量が高い三枚肉でタンパク質の摂取量を代替したり、消化不良を理由にナムルなどの野菜中心の食事だけに固執したところ、栄養の不均衡やタンパク質不足に悩まされている人を狙った粉ミルク形態のタンパク質サプリメントが人気に乗って販売されている。

5日、ソウルの白病院で行われた国民健康栄養調査によると、健康的な筋肉を維持するためには体重1キログラムあたり1~1.2グラムのタンパク質を毎日摂取しなければならないが、韓国の60歳以上の人口の2人に1人は一日の摂取が目安量以下であることが分かった。

タンパク質は一度に多くの量を摂取しても体内で必要とされる分だけが使用され、残りは分解排出されるので、適量を毎日食べることが重要だ。このことから食品メーカーはタンパク質の摂取量の生活化のために、簡便な形態の成人用粉ミルクを先を争って出荷している。

毎日乳業が4年あまりの研究の末、2018年末に出した「セレックス」は国内初の大人用栄養食ブランドだ。液状ポーチ形の「毎日飲むプロテイン」で、エネルギーバー形態の「毎日ミルクプロテインバー」、粉末・スティック形態の「毎日コアプロテイン」などもある。この中でも「毎日コアプロテイン」は濃い牛乳にタンパク質を18グラムほど含めた製品で、多くの消費者たちから愛されている。一日に「毎日コアプロテイン」一杯を飲めば、牛乳4カップ(125ミリリットルカップ基準)に対応するタンパク質のすべてを摂取することができる。また体内で合成されず、外部から満たす必要がある必須アミノ酸であるロイシン(副原料)も2000㎎ほど入っている。

毎日乳業の関係者は、「タンパク質製品は味がないという認識を改善するために、1年あまりのあいだ消費者評価を10回も進めるなど、研究開発に総力を傾けた」とし、「香ばしい風味を実現することに成功し、セレックスは発売以来の累積売上げが300億ウォンを突破した」と述べた。

デサンウェルライフ(DaesangWellife)の「マイミル ニュープロテイン」は牛肉ロース肉110gまたは牛乳660ミリリットル分量に相当するタンパク質20グラムを含有した製品だ。ビタミンDとカルシウムをはじめ、ロイシンなどの必須アミノ酸も4000ミリグラム含まれている。 120~150ミリリットルも水に2包を入れた後、軽く混ぜると完成すれる。マイミル ニュープロテインの最大の利点は、動物性と植物性タンパク質を5対5の割合でバランスよく盛り込んだという点だ。動物性タンパク質は筋肉の生成に、植物性タンパク質は筋損失防止に役立つことが知られている。

デサンウェルライフの関係者は、「最近一ヶ月のあいだ、マイミル ニュープロテインの販売量が前月比で2倍以上増加した」とし、「特にお歳のご両親のために購入する顧客が多い」と話した。続いて「粉末と液状形態で市販されているが、飲用性を高めるためにさまざまな形を追加で開発する予定だ」と付け加えた。

南陽乳業とイルトンフーディス(Ildong Foodis)も最近、大人用栄養市場に参入した。昨年11月にローンチした南陽乳業の「一日筋力」は韓国統合医学会の筋減少症研究会との共同で開発したブランドだ。タンパク質をはじめ、中高年層に不足しがちな栄養成分であるビタミンA、ビタミンC、マグネシウム、亜鉛などをすべて盛り込んだ。元気回復と自己防衛に役立つ農協の「紅参6年根」などが含まれたことも特徴だ。「一日筋力」はスティック製品を基準に1日2回、1回あたり1袋を70~80㏄の水に注いで飲む。

先月10日にローンチしたイルトンフーディスの「ハイミュン プロテインバランス」は、動物性タンパク質と植物性「大豆たんぱく」の割合を6対4で合わせた製品だ。何よりも一般的な乳清ではなく、ヤギミルクのタンパク質を活用し、消化を高めたことが特徴だ。皮膚軟骨結合組織に重要なコラーゲンとロイシンなどを副原料に配合したことも利点だ。先月16日、ロッテホームショッピングで行われた最初の放送で完売を記録して目を引いた。

イルトンフーディスの関係者は「最近、バランスのとれた栄養摂取を通じて免疫力を育てようという消費者が増加し、ローンチ初放送でハイミュンは良い反応を得た」とし、「今後はタンパク質だけでなく、ビタミンやミネラルなどを補うために大人用粉ミルクでラインナップを続けて拡張していくつもり」と述べた。
  • 毎日経済_シム・ヒジン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-03-06 21:54:09