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とどまっている青春、今でも私たちは生きているキム・グァンソクに会う

◆ City Life 第464号…STAR TAP ①/⑤ 

  • とどまっている青春、今でも私たちは生きているキム・グァンソクに会う
1996年1月6日午前4時、何の予告もなしにキム・グァンソクは去ってしまった。彼がこの世を去ってから、かれこれ19年。彼の人生と歌はまだこの世に残って生きている人々をときめかせている。彼を追慕する音楽会は、年々その熱気が加わり、彼の音楽をモチーフにしたミュージカルは創作ミュージカルの新たな地平を開いている。放送でも、アルバムでも、また本でも彼は今でも息づいている。まるで生きているかのように、人々はまだ彼を思い出して恋しがっている。このようなことがなぜ起こるのだろうか。おそらく古今東西を見渡してみても珍しいことではないか。この国ではさらに。古くから、韓国の文化界をひっくるめて、先に世を去った人をこれほど真剣かつ熱心に思い出して追悼することはなかった。歌手キム・グァンソク。彼が残した歌が、彼が残した音楽の足跡が時間が経つにつれ、よりはっきりと刻印される理由は何だろうか。彼の親友だったグループのトンムルウォン(動物園)出身のキム・チャンギはあるドキュメンタリーで「生前にこのように温かく接してほしかった。時には無情な気もする」とも述べたが、死んで永遠に記憶される人がどれほどいるだろうか。従って彼がこの世を去った19年の間に彼を輝くスターとして記憶する、この世界の無数の動きが神々しくもある。まだとどまっている青春のレクイエムをたどってみよう。

2009年に始まった「キム・グァンソクを再び歌う」公演は今年も例外なく開き、2月7日と8日、彼の故郷である大邱を皮切りに全国10都市を回ってキム・グァンソクの音楽を生き生きと聞かせる予定だ。変わらない彼の友人であるパク・ハッキとハン・ドンジュンが一緒に、フォークグループの「自転車に乗った風景」や「ユリサンジャ(ガラス箱)」、ホン・デグァン、ホン・ギョンミンと『スーパースターK6』出身のキム・ピル、クァク・ジンオンなどが出演する。毎年彼の命日に開催している「キム・グァンソクの歌を歌う」の公演も変わらず開かれた。これまで「キム・グァンソクを真似て歌う」というタイトルで行われたが、今年からは、プロとアマチュアの境界を崩して「キム・グァンソクの歌を歌う」に名前を変えた。同じ日に、彼が生まれた大邱市中区の「キム・グァンソクを再び描く道」野外公演場でも、また、済州でも彼の追悼コンサートが開かれた。

キム・グァンソクと彼の歌をテーマにしたミュージカルは、すでにヒット商品になった。彼の歌で構成されたジュークボックスミュージカル『その日たち』は、韓国創作ミュージカルの自尊心になり、2012年に故郷大邱で始まった『風が吹いてくるところ』は、パク・チャングンという大邱出身のシンガーソングライターをスターダムに上げ、ロングランしてている。キム・グァンソクが去った後、『再び歌う2』で始まったアルバムの発売は、様々な形で10枚以上が発売され、彼をテーマにした本が何冊にもなる。これまで『キム・グァンソク、彼が恋しい午後に』『キム・グァンソク - 送っていない手紙』『まだ果たせなかった』『キム・グァンソク評伝』など、6冊の本が出版され、最近では、彼の19周忌に合わせて放送作家ク・ジャヒョンが書いた『キム・グァンソクフォーエバー』が出版された。この本は彼が亡くなるわずか3時間前の記録が、一緒にいた音楽家のペク・チャンオのインタビューを通じて、初めて紹介される。

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生前キム・グァンソクの公演写真を撮って世に残した写真家イム・ジョンジンの追悼活動も印象的だ。2008年『キム・グァンソク、彼が恋しい午後に』というエッセイを出版して写真展を開催していた彼は本の印税収入とこれまで撮っておいた写真を使用して得た収益金をすべてカンボジアの少数民族幼稚園の運営基金に寄付している。生前に歌で人々を慰労していたキム・グァンソクの精神と感動を疎外された隣人に伝えているのだ。聖なる事だ、すべて。歌客と呼ばれるキム・グァンソクは消えない星だ。戻って来ることはないが、永遠に死なない。私たちのすべてのために歌で泣いて笑った彼をきらびやかに覚えている世界と、人々がいるのだから。
  • Citylife第464号(15.02.03付)
  • 入力 2015-01-28 08:59:11




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