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スクリーンスターらのテレビドラマ進出、薬となるか毒となるか

◆ City Life 第454号…STAR TAP ①/⑤ 

  • スクリーンスターらのテレビドラマ進出、薬となるか毒となるか
スクリーンのトップスターが続々とテレビドラマをノックしている。最近、テレビドラマに飛び込んだハン・ソッキュ、ユ・ジテ、シン・ハギュン、イ・ジェフン、シム・ウンギョン等の面々を見ると、すべて映画界のブルーチップとして認められた俳優だ。映画俳優の道に固執することをプライドと考えているスターたちが少なくないことを考えると、異例の現象だ。過去、映画と大幅に違う制作環境のためにドラマ出演を断っていた彼らがテレビドラマに集まってくる事情は何だろうか?

放送関係者たちは、その理由を芸能産業の多様化とみなす。俗にいう最近の「芸能業界」が以前のように、特定のジャンルだけに縛られる状況ではないということだ。一言で映画なら映画、ドラマならドラマと、どれかだけに命かけると、それこそご飯にありつけなくなるということだ。だからプライドではなく、生存の問題がはるかに深刻化した現実で、誰しもが芸能の天才、万能エンターテイナーとして変身を図るのだ。昔も今もなかなか良くならない劣悪な制作環境にも彼らがお茶の間に集まってくる理由がこれだ。

もう一つの理由は、普及している認知度を継続的に確保しなくては、この地でスターとの生存が難しくなるということだ。映画の特性上、観客が直接映画館を訪れなければならず、また、興行の兆しがない場合は、わずか数日間で映画がスクリーンから消える。つまり、安定した認知度を確保しにくく、最終的に収入と直結されている人気の保証を受けることが難しいという限界がある。一方、ドラマは、不特定の様々な視聴者が既に確保されているため大衆的な認知度を高めることが簡単で、それに応じて広告出演をはじめとする補助的な収入を上げることが容易であるという利点があるため、劣悪な制作環境を甘受してでもスクリーンスターらがテレビドラマに飛び込むのだ。

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そうなると、その名前だけでもある程度興行が保証される映画ではなくテレビドラマを選択したスターたちのお茶の間への挑戦は、期待ほど順調なのかが気になる。 SBSの『秘密の門』でお茶の間に帰ってきた俳優ハン・ソッキュの挑戦は期待に及ばないという評価だ。自他共に認める演技力は申し分ないが、6~7%台の低調な視聴率が足を引っ張っている。同じドラマに出演した俳優イ・ジェフンも視聴率の壁を越えられずにいるのが実情だ。 『建築学概論』、『怒りの倫理学』、『占い師』などの映画を介してスクリーンスターとして浮上した彼だが、低調な視聴率を牽引するほどの爆発力を発揮できずにいるという評価だ。

一方、MBC『ミスター・ペク』でお茶の間をノックしたシン・ハギュンは、最初の放送で14.2%の高い視聴率を記録して鶏群の一鶴の姿を見せた。これまでいくつかの映画で独特のキャラクターを消化した演技派俳優らしく、70代の老人から30代の青年に変わるドラマ中の配役を完璧に演じ、テレビの視聴者にしっかりとアピールしているという評価を聞いている。

一方、今年の初め、韓国映画の中で最も輝く興行を記録した『怪しい彼女』のシム・ウンギョンは視聴率戦争では多少憂鬱な成績を収めている。KBS 2TVドラマ『明日もカンタービレ』は、日本のドラマ『のだめカンタービレ』を脚色したドラマとして期待が高かったが、視聴者たちをひきつけることに失敗したという評価だ。スクリーン最高の興行女優という名前が無色になった状況だ。来る12月8日放送予定のKBS2 TVのドラマ『ヒーラー』は俳優ユ・ジテのお茶の間劇場出演作として期待を集めている。最近、『招待』『マイラティマ』などの映画を直接演出するほど骨髄の映画道を歩いていた彼がテレビドラマでは、どのような演技と反響を呼び起こすのか注目される。
  • Citylife第454号(14.11.25日付)
  • 入力 2014-11-19 14:44:01




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