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3月の劇場街に吹き込んだ「青少年観覧不可映画」の突風

◆ City Life 第470号…STAR TAP ①/⑤ 

  • 3月の劇場街に吹き込んだ「青少年観覧不可映画」の突風
名節(ミョンジョル:旧正月と秋夕)と学校の休みは、劇場街のかきいれどきだ。それでは、新学期が始まる3月はどうだろうか。当然オフシーズンだ。映画観客の絶対多数を占める青少年はすべて学校に戻るからだ。となると、青少年らが去った劇場街にはどのような現象が起きるだろうか。少なくとも今年だけは、いわゆる「青少年観覧不可映画」、すなわち成人向け映画が盛り上がっている。どうせ青少年の観客たちが余り訪れない時期なのだから、大人の観客を対象に「隠密で豪快な映画」で勝負をかけてみようという戦略も隠れている。青少年観覧不可等級の辞典的定義は「青少年が観覧することがない映画」だ。韓国の民法で成年は19歳を意味するが、「青少年観覧不可映画」は映画振興法に沿って18歳で年齢を制限しており、18歳以上でも高校の在学中の学生なら観覧することができない。

3月8日現在、ボックスオフィス1位の映画『キングスマン:ザ・シークレット・サービス』は、成人向けの外国映画といては最初に観客動員数400万人を突破して、今までは韓国映画だけだった歴代「青少年観覧不可等級映画の興行成績ランキングTOP10」に無難に入城した。最大の関心を得ているのは、歴代興行成績1位と2位にランクされていた映画『友へ チング』(818万人)と『タチャ』(684万人)を越えられるかということ。しかし、現在までの興行成績だけでも奇跡に近いという評価を受けている。 『キングスマン:ザ・シークレット・サービス』と一緒に青少年観覧不可映画の代表といて注目されている作品は、今月の5日に公開されたシン・ハギュン、チャン・ヒョク、カン・ハヌル、カン・ハンナ主演の国産映画『純粋の時代』。公開前から濃密な濡れ場を予告して話題になった映画だが、『キングスマン:ザ・シークレット・サービス』のパワーに押されている趨勢だ。この他にも「悪口屋おばあちゃん」キム・スミのスクリーン復帰作である『ヘルマネー』と、今年の2月にあった第87回アカデミー賞授賞式で作品賞など4冠王に輝き、大きく注目を受けた映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、原作が持つ暴力性と淫乱さで大人の観客たちを大挙劇場に呼び込んでいる映画『寄生獣 パート1』と、『グレーの50種類の影』がすべてボックスオフィス10位内に入り、成人向け映画の興行突風を続けている。また、3月12日にはキム・サンギョン、キム・ソンギュン主演のもう一つの成人向け映画『殺人依頼』が公開された。

「青少年観覧不可映画」が人気を集める理由は、「刺激的な素材」と「豪快な暴力」。結局、人々の原初的な好奇心を刺激する素材が主になる。現在の劇場街で興行を主導している映画も、このような興行の要素を適切に駆使して観客を誘惑している。また、オンラインよりオフラインの劇場を好む中年観客の増加も「青少年観覧不可映画」の興行を導く要素だ。映画『鳴梁(ミョンリャン)』の興行新記録を作った主な観客層が40代以上だったという事実がこれを証明している。 結局、最近の劇場街の青少年観覧不可映画の全盛期(?)を演出している主役も中年以上の観客という話だ。

様々な素材や大胆な表現方法で武装した「青少年観覧不可映画」が溢れる3月。誰が3月を劇場街のオフシーズンだと呼ぶのか。
  • Citylife第470号(15.03.24付)
  • 入力 2015-03-18 12:07:01




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