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「私のもののようで私のものじゃない」コラボの2つの顔

◆ City Life 第475号…STAR TAP ①/⑤ 

  • 「私のもののようで私のものじゃない」コラボの2つの顔
毎年繰り返される「檀君以来最大の不況」は歌謡界も例外ではない。しかしどうしたことか。歌手や一般人でも歌がなければ生きられないのだから、絶えず作らねばならないのが運命であり宿命。歌の生産量も今も多い。だからとどんな歌でも成功するものではない。ヒットのための彼らのアイデアは涙ぐましい程だが、最近簡単でありながら、成功確立さえも高い制作方法がコラボレーションだ。

厳密に確かめれば少し違う意味でもあるが、最近の歌謡界にてコラボレーションは「フィーチャリング」や、さらには「with」という名前でも登場する歌手たちの協業システムだ。「私のもののようで、私のものではない私のもののようなあなた」昨年、SISTARソユとチョンギゴが共に歌った歌『サム』がまさにヒットを記録して、誰も彼もが手に手を取って作り出す歌謡界の必勝戦略だ。特に、一定期間の空白を破ってカムバックする歌手には「必須アイテム」として通じる。

最近、華やかにカムバックした歌手イ・ムンセの場合を見てもそうだ。彼の公演ブランドである「大韓民国」を付けて「大韓民国歌手」と呼ばれるバラードの皇帝イ・ムンセであるが、何と13年ぶりのカムバックは簡単ではない選択であり挑戦。名前ひとつで食べてきた往年の歌謡界とは天地の差である現在、彼が選んだのもやはりコラボレーションだった。最近のアイドル歌手のようにアルバム発表時期を公表しながら、所属事務所の公式フェイスブックに「3月24日午後2時、歴代級先輩後輩コラボレーションの招待が明らかになります」とい文章を掲載するほどに、コラボレーションに対する好奇心を極大化させる戦略を披露した。彼はアイドルグループSUPER JUNIOR(スーパージュニア)メンバーのキュヒョンとBrown Eyed Soul(ブラウンアイドソウル)のナオルを協業パートナーとしてオンライン音楽チャートをオールキルしてカムバックを成功させた。

2013年のシングル『ハーフタイム』発表から1年7ヶ月ぶりに歌手としてカムバックしたJYPエンターテイメントのパク・ジニョンもやはりカムバック曲『Who’s your mama』にて『アンプリティラップスター』で話題となった歌手Jessiと手を組み、『昼の別れ』ではワンダーガールズのソネと素晴らしいコラボレーションを披露してやはり歌謡チャートのトップとなった。

国内最高の音楽プロデューサーとして挙げられるプライマリのカムバックも華やかなコラボレーションで話題を呼んだ。2013年に盗作論難により対外的な活動をやめていた彼は最近、新しいシングルアルバムを出してカムバックしたが、キム・ボムス、チョンギゴ、ゲコ、ラップモンスター、クォン・ジナなどとの協業を通じて収録曲すべてをチャートトップ圏に侵入させる記録を立てた。

この他にも元祖アイドルグループのコヨーテのメンバーであるベッカがデビュー後はじめてのソロシングル『分かってるじゃない』に女性ボーカルのナビを参加させ、女性デュオのダビチもやはり協力なラッパーMad Clownと新曲『ふたつの愛』を共に歌った。国家代表クラスの機関銃ラッパーアウトサイダーも4年ぶりに出した正規4集アルバムにイ・ウンミ、イ・スヨン、ファヨビなど女性シンガーの声を借りた。

一定期間の空白を破ってカムバックを宣言した彼らの事情は違ったが、共通点は全員がコラボレーション戦略をたてたという点。またひとつの共通点はコラボレーションの勝利ということ。彼らの歌は大部分が音楽チャートのトップとなる歴史を作り出した。この他にも現在も試みられる歌手たちの間でのコラボレーションは特別でありながら多様だ。しかし、比較的簡単でも成功確立が高い戦略としてだけコラボレーションを選ぶ場合、創作の意味や真正性が毀損される可能性があることも当然だ。昨年最高の人気を集めたコラボレーション曲である『サム』の歌詞のように「私のもののような、私のものではない」そんな歌ともなり得るという話だ。
  • Citylife第475号(15.04.28付)
  • 入力 2015-04-22 14:31:21




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