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スヒョン、ハリウッドを魅了したデビュー10年目の「新人」


  • スヒョン、ハリウッドを魅了したデビュー10年目の「新人」
「私が怖がるべきですよね」。のしのしと近づく悪党ウルトロンに向かって、女性科学者ドクター・チョは厳しく言い放つ。毛細血管が目立つ華奢な体躯とは異なり、目は不敵で剛胆だ。弱いけれども強い、東洋の不思議な魅力を持った女性にハリウッドが夢中になった。

そうそうたるトップスターらを抜いて『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に合流した女優スヒョン(30)は、「監督(ジョス・ウィードン)が、私に怖がりながらも当惑しないような目つきを見たと言いました」と笑った。韓国俳優の中で最初に鉄壁城のような「マーブルユニバース」に入城した「シンデレラ」を28日、ソウル市鍾路のあるカフェで会った。彼女は「テレビで見ていた外国のスターたちといっしょにモニターに映っているので奇妙でした。俳優たちの間で調和をとるために努力しました」と語る。 『アベンジャーズ』はハリウッドの先進化したシステムを確認する、驚くべき経験だった。俳優たちはセットの中でも、衣装の露出を防ぐために黒いマントを着た。ルールは厳密だったが、演技は自由だった。

「俳優たちは撮影するのか遊ぶのか、区別できないほど楽しく演じています。自由でいながら自分自身でありうる快適さと、人並みはずれた自信感は本当に学ぶべきものでした」。

「ピョラクスター(あっというまに消えるスター)」のように見えるスヒョンは、実際にはデビュー10年目を迎えた「中古新人」だ。 2005年に梨花女子大学国際学部に在学中、知人の勧めで韓・中スーパーモデル選抜大会に参加したところ、驚くことに1位となった。演技者への道は容易に開かれた。 2006年、ドラマ『ゲームの女王』にスカウトされたが、その後の3年は息をひそめた。 「芸能界は面白いことは面白いけれど、私が生きてきた社会とあまりにも違うんです。周りでは英語の教員免許を取れとか、大学院に行けとかも多かったですし。絵を描いたり、旅行に出てさまよいました」。放浪にうんざりした頃、ドラマ『逃亡者 PLAN B』(2010年)が入ってきた。 「素質を考えて見ると、幼い頃からアートに関心が多いということを知ることになりました。死んでもやってみようと決意する頃に『逃亡者』が来ました」。

「アート」を語るときにアール(R)の発音が濃く聞こえた。大企業の海外駐在員の父について5歳の時から6年間を米国で暮らした彼女は、韓国語ほどに英語が堪能だ。 『逃亡者』で、彼女は初めて英語で演技をした。当時、さほど注目されなかったこの作品は、「マーブルユニバース」への飛び石になった。『逃亡者』を記憶したディズニー側の関係者が、彼女をオーディション対象として推薦し、当初は候補になかった彼女が配役を獲得した。「演技は何かを解放するようで好きです。自分でも知らなかった自分の姿を取り出して、思ってもみなかった他人の人生を生きるという魅力が大きい。新しいキャラクターを務めるたびに、私自身を知っていく気がします」。これまでの10年間、彼女は芸名をスヒョン、ユリエル、キム・スヒョンに変えた。要領をつかめない時期だった。

『アベンジャーズ』で再びスヒョンに変えた。彼女は「もう絶対名前を変えなません。スヒョンが私の最後の名前」だとした。自分の道を一歩遅れて見つけたこの女優は来月、米国ドラマ『マルコ・ポーロ2』の撮影のために米国に出国する。
  • 毎日経済_イ・ソンヒ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-28 17:02:57




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