トップ > エンタメ > スターフォーカス > 知性の殿堂、大学祭で芸能人に支払う金は58億ウォン？
本来、スターたちが動けばわいわいと話題が咲き乱れるものだ。けれどその場所が学校であれば問題が違う。知性の殿堂、象牙の塔に露骨に芸能産業が流入されれば、おそらく受けるものよりも失うものがずっと多いのではないだろうか。そんな憂慮が最近大学祭にてはっきりと浮かび上がっている。
5月と6月、祝祭の全盛期を迎える大学も例外ではない。この祝祭というものが、過去とは少し違う面を見せている。何か少し不足し、子供じみたようであるが、ひたすらしゃきしゃきと純粋だった祝祭が、現在ではどこぞの自治体にも劣らないほど華やかになり、またそれだけに産業化されている。それを見つめる社会の一角から憂慮の声が出ている理由だ。
最近、ソウルのある大学にてアイドルグループEXOと歌手PSYが出演する大規模なコンサートが行われた。有名歌手が大学の祝祭に参加するということ自体が問題になることはないが、学生会が主催するイベントに出演料だけでも数千万ウォンにのぼる芸能人を必ずや呼ばねばならないのかは、すでに数年前から巻き起こっている論難だ。しかし、それだけではない。今年はその程度がはるかに深刻になっている雰囲気だ。
爆発的な人気を受けているスター級の芸能人たちが出演するという理由もあるだろうが、彼らの公演を見るための競争を通り過ぎてダフ屋が横行するなど、安価市場の混乱が連想されるほどだ。これを立証するように、あるオンライン中古取引サイトには公演入場券を20~30万ウォンで売るという書き込みが投げ込まれたほどだ。在学生たちだけが購入できる1万1000ウォンの入場券が数十倍の価格で取引される現象が起きたのだ。それだけではない。今年の大学祝祭には特定の酒類会社が後援となって論難が起きたりもした。大学の祝祭期間中、この会社と酒類独占契約を結んでブランドを広報するという代わりに、数千万ウォン台になる芸能人招待費用を支援するもの。これにより、大学が企業の広告塔として変質したという非難も巻き起こっている。
大学の祝祭で芸能人の出演料が占める費用は、祝祭全体予算の30%から50%に近くなることも良くある。最近3年間、全国140の大学が芸能人に支払った費用はなんと58億ウォンを越えるというから驚きだ。ある程度の知名度があるアイドルスターの場合は2~3000万ウォンは基本であり、そんなチームを多ければ10チームほど呼ぶ大学があるのだから、それだけの価格にもなるだろう。
「最近は大学の祝祭に行くことがはるかに良いです。出演料も受け取って広報もしっかりできるので一石二鳥でしょう。それでも何か寂しくもあります。これがすべて学生たちの金だが、こうしてたくさん使ってもいいのか、という考えにもなります。以前に私たちが大学に通っていたときには祝祭はとても純粋だったのに…ときめく気持ちもなく、ただ公演会場を訪ねているような雰囲気で、あまりすっきりしません」
今年予約された大学祭だけでも10数個にのぼるエンターテイメント会社の企画者の言葉のように、大学祭が当初の目的とは違って変質していることははっきりとしている。ある文化評論家は、「すでに大学も経済論理に依存し、ある程度の金を使い、どんなスターを連れてきて、観客がどれだけ来たのかが重要な時代となった」と最近の大学祭を見つめる感想を明かした。
大学の祝祭が知性の殿堂らしい純粋さと情熱、これに似合うロマンで繰り広げられれば良いなと考える。けれどしばし気になることもある。超豪華版大学祭の商業化を憂慮する一部の意見につく無数の書き込みのせいだ。「先生たちの心配も運命だ」、「大学生はなぜそうでなければならないの？」間違った言葉ではないが、寂しくもある。
知性の殿堂、大学祭で芸能人に支払う金は58億ウォン？
◆ City Life 第481号…STAR TAP ①/④
5月と6月、祝祭の全盛期を迎える大学も例外ではない。この祝祭というものが、過去とは少し違う面を見せている。何か少し不足し、子供じみたようであるが、ひたすらしゃきしゃきと純粋だった祝祭が、現在ではどこぞの自治体にも劣らないほど華やかになり、またそれだけに産業化されている。それを見つめる社会の一角から憂慮の声が出ている理由だ。
最近、ソウルのある大学にてアイドルグループEXOと歌手PSYが出演する大規模なコンサートが行われた。有名歌手が大学の祝祭に参加するということ自体が問題になることはないが、学生会が主催するイベントに出演料だけでも数千万ウォンにのぼる芸能人を必ずや呼ばねばならないのかは、すでに数年前から巻き起こっている論難だ。しかし、それだけではない。今年はその程度がはるかに深刻になっている雰囲気だ。
爆発的な人気を受けているスター級の芸能人たちが出演するという理由もあるだろうが、彼らの公演を見るための競争を通り過ぎてダフ屋が横行するなど、安価市場の混乱が連想されるほどだ。これを立証するように、あるオンライン中古取引サイトには公演入場券を20~30万ウォンで売るという書き込みが投げ込まれたほどだ。在学生たちだけが購入できる1万1000ウォンの入場券が数十倍の価格で取引される現象が起きたのだ。それだけではない。今年の大学祝祭には特定の酒類会社が後援となって論難が起きたりもした。大学の祝祭期間中、この会社と酒類独占契約を結んでブランドを広報するという代わりに、数千万ウォン台になる芸能人招待費用を支援するもの。これにより、大学が企業の広告塔として変質したという非難も巻き起こっている。
大学の祝祭で芸能人の出演料が占める費用は、祝祭全体予算の30%から50%に近くなることも良くある。最近3年間、全国140の大学が芸能人に支払った費用はなんと58億ウォンを越えるというから驚きだ。ある程度の知名度があるアイドルスターの場合は2~3000万ウォンは基本であり、そんなチームを多ければ10チームほど呼ぶ大学があるのだから、それだけの価格にもなるだろう。
「最近は大学の祝祭に行くことがはるかに良いです。出演料も受け取って広報もしっかりできるので一石二鳥でしょう。それでも何か寂しくもあります。これがすべて学生たちの金だが、こうしてたくさん使ってもいいのか、という考えにもなります。以前に私たちが大学に通っていたときには祝祭はとても純粋だったのに…ときめく気持ちもなく、ただ公演会場を訪ねているような雰囲気で、あまりすっきりしません」
今年予約された大学祭だけでも10数個にのぼるエンターテイメント会社の企画者の言葉のように、大学祭が当初の目的とは違って変質していることははっきりとしている。ある文化評論家は、「すでに大学も経済論理に依存し、ある程度の金を使い、どんなスターを連れてきて、観客がどれだけ来たのかが重要な時代となった」と最近の大学祭を見つめる感想を明かした。
大学の祝祭が知性の殿堂らしい純粋さと情熱、これに似合うロマンで繰り広げられれば良いなと考える。けれどしばし気になることもある。超豪華版大学祭の商業化を憂慮する一部の意見につく無数の書き込みのせいだ。「先生たちの心配も運命だ」、「大学生はなぜそうでなければならないの？」間違った言葉ではないが、寂しくもある。
- Citylife第481号（15.06.09付）
- 入力 2015-06-03 09:43:21
