トップ > エンタメ > スターフォーカス > ヒット大勢俳優パク・ソンウンの万能心配蘇生術

ヒット大勢俳優パク・ソンウンの万能心配蘇生術

◆ City Life 第500号…STAR TAP ①/④ 

  • ヒット大勢俳優パク・ソンウンの万能心配蘇生術
開始からチンピラだった。当代最高のスターだったチェ・ミンシクとハン・ソッキュそしてソン・ガンホまでそう出動した映画『ナンバー・スリー』では彼は三流チンピラであるハン・ソッキュの子分として登場した。しかし、『ナンバー・スリー』が「ヤクザ映画」であったため、チンピラとして登場したことも差ほど悪くは無かった。

俳優デビュー作となったこの映画でパク・ソンウンは日当3万5000ウォンのエキストラであるに過ぎなかった。けれど芽は少し違った。数多くのエキストラの中で、運良く彼は「俺はさ~体質的に日本人が嫌いだ!他人の土地を自分のもののように扱うじゃないか」とそこそこに長い台詞を読んでエキストラとしては想像も出来ない存在感を放った。そうであれば、これによって通常であれば突然スターが誕生せねばならないが現実は冷酷だった。初作品での味わい深い初台詞に輝いたエキストラデビューをした俳優パク・ソンウンの端役生活はここから長い間続くことになる。

しかし、端役も端役。チンピラとしてデビューした彼は、以降いくつかの作品を通じて「血も涙もない」悪役の定石を完成させ、そこで映画『新世界』と出会う。デビュー17年目にして味わう人間パク・ソンウンの新世界でもあった。そして続く俳優としての新世界は映画『殺人依頼』、『無頼漢』、『オフィス』とドラマ『身分を隠せ』まで続き、2015年大勢俳優に頭角し、全世界が注目する釜山国際映画祭の閉幕式試写会の座まで射止めることになる。笑おうと話すとすれば、予想もできない隙間風に揺れていた天下の釜山国際映画祭が最近大勢俳優に手を伸ばし、パク・ソンウンが快く「助けてあげますよ」と答えたといった様子だ。

世の中分からないものだ。誰もが俳優となることができるが、誰もが俳優になることの出来ない世界で、これほどであれば俳優をやるだけのことはあるだろう。
  • Citylife第500号(15.10.27付)
  • 入力 2015-10-21 15:00:01




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア