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カン・ドンウォン、映画「検事外伝」でギャグ本能をすべて引き出す

映画「検事外伝」 

  • カン・ドンウォン、映画「検事外伝」でギャグ本能をすべて引き出す
変身の鬼才だった。前作『黒い司祭たち』(2015)で見せた姿とは全く違っていた。陰鬱な目つきのチェ神父ではなく、ひょうきんな詐欺師の青年ハン・チウォンだけが残った。ハン・チウォンが口を開けば観客は次々とひっくりかえった。

四方に笑いがさく烈し、厳粛な表情の男性記者もついに口をぴくぴくと動かした。カメレオンのようだったというか。 2月3日に封切りする『検査外伝』で帰ってきたカン・ドンウォン(35)は、今回もはっきりと変わっていた。ジャンルを超えて遊ぶという言葉も過言ではなかった。

26日午後、ソウル市三清洞のカフェでは、彼は「こんなにふてぶてしいキャラクターは初めてだった」と話を切り出した。 「なかなか手ごわかったんです。最初に撮影したのはハナ(シン・ソユル)の家族とご飯を食べるシーンでした。確かにつかんだ設定があるけど、実現するのは思ったより難しいんですよ。いい加減な同胞のもの言い、それは本当にカンタンじゃない。水位調節がうまくいかなかったというか…」。カン・ドンウォン印の釜山なまりは渋みがあった。発音ごとにアクセントがあり、耳にべたべたとからみついた。

『検事外伝』のプロットは単純だ。ピョン・ジェウク検事(ファン・ジョンミン)が殺人の濡れ衣をかぶったまま収監される。なんと15年の刑だ。 5年目に達する頃、一人のいいかげんな青年が入所する。前科9犯の詐欺師ハン・チウォン(カン・ドンウォン)だ。このイケメン詐欺師は自分を「ペンシルベニア州立大学留学生」と紹介するが、生半可な「慶尚道式英語」でピョン検事に「Who are you」と尋ねる。ピョン検事はチウォンの頭が他の者よりも非常なことを知って、自分の濡れ衣をはらすための手段として活用する。

実際に作品を引っ張っていく主役はカン・ドンウォンだ。ファン・ジョンミンが叙事の中心を保持するならば、それを退屈しないように引っ張っていったのはカン・ドンウォンだ。

「チウォンは映画を明るく軽快に引っ張っていくべき人物です。観客たちに継続して笑いをささげることに重点を置かなければならない。それを映画の中でどのように溶かし出すかがカギだったけれど、とにかくできるだけ懸命に働いた。水位調節する部分はかんたんではなかったですが」。

カン・ドンウォンは今回の映画で、自分に潜在するギャグ本能をすべて引き出した。ピョン検事に殺人の濡れ衣をかぶせたチョン・ギル(イ・ソンミン)の選挙遊説に参加し、「ロボットダンス」を踊って秘書や、銀行のテラーなど、出会う女性ごとに色目を投げる。 「聞き取り評価レベル」の「慶尚道式英語」はおまけだ。彼は語る。 「もともと色目を使うのは無かったシーンです。即興で作った。製作陣が注文するなら、もうきまり悪くてもしかたないでしょう。ぼくはもともとそんな人間ではないのに…。とうとうハナの母親にまで色目を使うシーンまでありましよ」。 そのシーンは水位調節のために編集過程で切られたそうだ。

彼は今回も新人監督のシナリオを選択した。

『検事外伝』はイ・イルヒョン監督の「イルボンジャク(一本作/一本立ち)」だ。前作もチャン・ジェヒョン監督のイルボンジャクだった。あえて新人監督作品に固執するわけではないと言う。ただ重要なのは「面白味」だそうだ。

今回の映画も同様だ。 「似たようなキャラクターは楽しくなくて、できないです。シナリオを見ても興味ないです。今回の映画は僕のフィルモグラフィー史上で最も軽くてはしたなくて面白いキャラクターになることは明らかです。シナリオが滑らで興味深かったうえに、僕が見てもほんとうに笑わせるんですよ」。
  • 毎日経済_キム・シギュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-01-26 19:52:25




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