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カン・ハヌル「役のイメージより自分が楽しく出来る作品と出会いたい」


  • カン・ハヌル「役のイメージより自分が楽しく出来る作品と出会いたい」
カン・ハヌルは奇しくも出演する二つの映画『ドンジュ』と『好きになって』が同日に公開することとなった。二つの作品が同時に公開されるが、どちらが優位かを問うことは難しかった。二つの作品どちらも彼が愛する作品だった。

2月初旬、カン・ハヌルはソウル鍾路区三清洞に位置するカフェで映画『ドンジュ』(イ・ジュンイク監督)そして『好きになって』(パク・ヒョンジン監督)と関連してシックニュースとインタビューを行った。

カン・ハヌルは『ドンジュ』にて詩人ユン・ドンジュ(尹東柱)役を、『好きになって』では天才作曲家スホ役を演じた。『ドンジュ』撮影から3~4ヵ月後に行われた『好きになって』の撮影であったが、偶然にも来る17日同日に公開することとなった。これについてカン・ハヌルは「避けることが出来ないならば楽しもう」という前向きな気持ちで二つの作品を大衆に披露することを待っていた。

それでもやはりプレッシャーと緊張を完全に取り除くことは出来なかった。カン・ハヌルは「僕が愛した作品たちです。僕の手を離れましたが、観客が見て決定してもらわねばならないのに僕の愛がとても少なかったのではないか、そんな気持ちになります。『作品を好いてくれるだろうか?』そんな考えが沸きます」と話した。

作品を手放してみたが、最初にカン・ハヌルがシナリオの中のドンジュと出会ったときを言及するやその当時の高鳴りと共にプレッシャーが生生と伝わってくるようだった。『ドンジュ』は日帝時代に一生を共にした友人であり永遠のライバルだったユン・ドンジュとソン・モンギュ(宋夢奎)の終わらない物語を描いた作品だ。映画の中でユン・ドンジュはいとこソン・モンギュに嫉妬する人間的な姿で描かれるが、ややもすればぎこちない姿がカン・ハヌルがこの映画を選ぶことになった理由でもあった。

「僕だけでなく、多くの人々がユン・ドンジュ詩人をイメージで描いたときに巨大で美しくきらびやかで天使のような、そんなイメージがあります。僕もユン・ドンジュ先生にはそんなイメージがあります。いざユン・ドンジュ詩人の生を垣間見るという考えができませんでした。ユン・ドンジュという人間は僕たちが架空に作り出した人物ではありません。この人もこの時代に生きた若者でした。劣等感や敗北感、嫉妬、誰かを愛する気持ち、そんな感情があったことでしょう。詩だけで作り出したイメージ。反省をたくさんすることになりました。新鮮な衝撃を与えられ選ぶことになったことは大きいです。詩人ユン・ドンジュではない人間ユン・ドンジュとさせてくれたこと」

彼が本当に好きな詩人ユン・ドンジュと出会うことになったときには期待と興奮、そして若気もあった。こうしてこの作品に入ってみると彼がユン・ドンジュを表現せねばならないという心配、不安、重圧感などが存在した。またモノクロ映画で上映されるだけに俳優たちの表情や呼吸がそのままに打ち出された。

カン・ハヌルは初めてのモノクロ映画を撮影しながら気を使った部分について「最初の撮影のときに顔に動きがしっかり捉えられていました。これを逆利用すれば僕が望む表現を最小限の表現でも出来そうだという考えが浮かびました。だから研究しました。ある場面でこうして唇を動かすとか、唇をじっとさせて少しだけ動かしてもとても大きく見えるんです。そんな点を使用しようと努力しました」と話した。

詩人ユン・ドンジュの人生を描く映画であるだけに、映画全体にはカン・ハヌルの声でユン・ドンジュの詩を朗誦するナレーションが取り入れられた。彼は最初はすべての詩をワントーンで読み上げたが、飽きを感じさせるようだと監督と相談した。その後カン・ハヌルは詩を飲み込むような、鬱憤に満ちたような雰囲気で読み上げようと録音した。

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詩人ユン・ドンジュはこの映画でいとこソン・モンギュを通じて嫉妬し、妬みもする人間ユン・ドンジュとして描かれる。それだけに、この映画にてユン・ドンジュと同じくらいに注目される人物がソン・モンギュ(パク・ジョンミン扮)だ。ソン・モンギュはカン・ハヌルが5年前から交友のあったパク・ジョンミンが演技した。カン・ハヌルはパク・ジョンミンと今回の作品を通じて初共演した。カン・ハヌルはパク・ジョンミンとの共演について「信頼ひとつで演技したと言っても過言ではないほどにぴったりでした。つうと言えばかあでした。ドンジュとモンギュとの関係のように」と話した。

カン・ハヌルは映画にてソン・モンギュがもう少し照明されることを喜んだ。彼は「演技を準備することは僕ら作品のためです。僕がもっと秀でるようにと表現するものではありません。ソン・モンギュがしっかり見えるという話が僕にはより大きな賞賛に聞こえます。ソン・モンギュをこの世界に呼び起こすことができる作品です。ソン・モンギュが優先されねばなりません。僕もそこに100%同意しました」と伝えた。

ドンジュとモンギュの関係は映画の中で切っても切れない関係として描かれる。カン・ハヌルはドンジュとモンギュの関係について「最初は台本を読んで『必要悪』の関係だと考えました。互いに必要だけれど、とても近づくにはある程度距離がある。モンギュもモンギュなりの意があります。けれど二人はくっつくほかにない、そんな関係ではないかと思います」と答えた。

「個人的に『ドンジュ』は僕ら全員がとても幸福な作品です。そして予算は少ないですが、それに対する態度においてはこの作品を愛する人々の集まりであって、そんな気持ちさえあれば予算の多い少ないの問題ではないと思います。それを『ドンジュ』を通じて知っていただけることを願います」

カン・ハヌルはこの映画を通じて観客がどんな意図を持ってくれればという思いよりも、多くの人々が記憶して欲しいという願いを持った。「ヒットを離れて多くの方々が見てくだされば嬉しい。多くの方々が見て記憶できる映画となってくれrば嬉しい。現実に慣れてしまうと過去を忘れて生きるものです。そんな点で映画を見ながら良かった部分がありました」

こうしてユン・ドンジュ詩人を離れた4ヵ月後に新たに出会った人物は聴覚障害を持つ天才作曲家スホだった。彼はキャラクターのためにドキュメンタリーも見て研究もたくさんした。カン・ハヌルは「他の2カップルとカラーがまったく合いませんでした。監督と映画的許容、約束の中で楽にやろう、聞こえない不便さを状況的に見せよう」と説明した。

カン・ハヌルは『ドンジュ』、『二十歳』、『好きになって』など恋愛には不慣れな役割を主に演じてきた。彼はこんなイメージが固まることを心配はしなかった。

「僕はどんな作品や演技をするときにイメージについて戦略的な考えまではしません。僕が面白く楽しむことができる作品と出会おうとします。そんなキャラクターがたくさんありました。僕が僕を見ても演技する姿を想像したときに、浮気者の役割をしているよりも恋愛下手をするほうが似合っているように思います」

『ドンジュ』と『好きになって』の公開を控えるカン・ハヌルはドラマ『歩歩驚心:麗』の撮影で忙しい日々を続ける見込みだ。彼は今後の計画について「ドラマ撮影が終われば公演のほうをしようと思います。公演というものは練習期間から公演まで4ヶ月を空けねばなりません。時間的な条件が合えばすべてやってみたいです」
  • シックニュース パク・ヘラン記者 / 写真=イ・ミファ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-02-13 09:00:00




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