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ナムグン・ミン、「次は人間味のある役柄で帰ってくることを約束します」


  • ナムグン・ミン、「次は人間味のある役柄で帰ってくることを約束します」
作品が終了した後にも役割から抜け出すことが容易ではないと、後遺症を打ち明ける俳優が多い。しかし、SBSドラマ『リメンバー-息子の戦争』にて歴代級の悪役演技を繰り広げたナムグン・ミンは「どの作品よりも早く抜け出した」とリラックスしていた。彼が演技したナム・ギュマンはそれほどに悪辣ながら独特のキャラクターだった。

ナムグン・ミンは2月23日、ソウル江南区論峴洞に位置する所属事務所935エンターテイメント社屋にてSBS水木ドラマ『リメンバー-息子の戦争』(以下、リメンバー)放送終了インタビューを進行した。

ナムグン・ミンは今月18日に放送終了した『リメンバー』にて怒り調節障害を患う財閥2世ナム・ギュマン役を演じ、歴代級というほどに印象的な悪役演技を繰り広げた。ナム・ギュマンはすべてのことが自分中心に回らねばならず、自分のためであれば他の人間を暴行したりさらには殺人までも厭わない人物だ。

ドラマ『ロマンスが必要3』『私の心が 聞こえる』などでロマンチックガイといった人物を主に演技してきた彼が、むやみやたらに怒りを爆発させて物を壊し人を殴る人物を演技して他ならぬ存在感を見せるや、視聴者の視線は主人公ソ・ジヌ(ユ・スンホ扮)よりもナム・ギュマンに集中した。ナムグン・ミンは「序盤には誰かを殴ったり車を壊す場面でカタルシスを感じたりもしましたが、怒り続けてみたらそれでも解けず、小さなことでも怒るようになりました」とし、「ずっとそんな風に考えて話さねばならないことが大変でしたが、終わってみたら簡単に抜け出せたようで気持ちが軽いです」と明かした。

ナム・ギュマンは死刑を言い渡された後、最後には監獄の中で自ら命を絶つ。相当な悪行を犯してもびくともせず反省さえもしない人物であったが、意外にも視聴者たちは惨めに生を終える彼に同情を感じた。これについてナムグン・ミンは「ナム・ギュマンは狂った人間です。悪の中の悪であり、一般的に見たときに許されない人物」としながらも「悪役でも視聴者が好感を持ってみてくださり、同情が沸いたようです。そう表現できる時間的な余裕がありませんでしたが、そう見てくださり感謝しています」と所感を伝えた。

『リメンバー』は一般的な勧善懲悪の構造とは違い、悪の側ナム・ギュマンが最後まで反省せずにこの世を去ることで終わりを迎えた。多少好き嫌いが分かれる結末であったがナムグン・ミンは満足していた。

「ナム・ギュマンにやられた人々が一人ずつ頬を殴りでもすればすっきりするでしょう?けれどドラマがとても虚構的であれば駄目だと考えました。そうしていれば滑稽に見えたとも思います。ドラマが始まる前に監督に『ナム・ギュマンの性格が絶対に変わらないで欲しい』とお話しました。最終回に悔い改めて反省することはドラマっぽいと思いませんか。私は結末に満足しています」

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実際、ナムグン・ミンは『リメンバー』が電波に乗る前から憂慮の混じった視線を避けることはできなかった。先立って彼が昨年終了したSBSドラマ『匂いを見る少女』で一度悪役演技を行っており、映画『ベテラン』にてユ・アインが演技したチョ・テオが悪役財閥キャラクターとして深い印象を残していたためだ。これにナムグン・ミンが演技するナム・ギュマンがチョ・テオの亜流キャラクターになるのではないかという疑問が提議されたりもした。

これについてナムグン・ミンは「私自ら比較しようとしたことはありませんが、『ベテラン』のチョ・テオと『リメンバー』のナム・ギュマンはまず財閥の手に負えない人物という全体的な構造が似ていると思います。けれどディテール部分はすべて違います」とし「制作発表会でも『演技する人物が違うので気にしない』とお話しました。その言葉にある程度責任を取ったと考えています」と確固たる信念を明かした。

二度の悪役どちらも憂慮を拭って個性のあるキャラクターに消化し愛されただけに、また違うタイプの悪役演技に挑戦したいのか気になった。彼は「テレビで表現できる悪役は限界があるようです」とし「映画で表現できるとすれば、もう一度挑戦してみると思います」と伝えた。

楽しい現場の雰囲気、仲間たちとの呼吸など『リメンバー』に出演しながら得たものが多いが、何といっても俳優としてもっとも大きな収穫は視聴者たちからの演技力に対する賞賛だった。ナムグン・ミンは「この作品をやりながら演技が上手いという言葉を一番たくさん聞いたように思います」とし「実際、大衆が見ていない場所で演技せねばならないときは少し物悲しいものです。私が情熱をもって演技した姿を多くの方々が見てくださり、賞賛もしてくださり感謝しています」と謙遜した姿を見せた。

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インタビュー中、ナムグン・ミンが一番多く話したことは「私が笑うのがそんなに怖いですか」という言葉だった。笑っている姿がドラマの中のナム・ギュマンと重なって見え周囲から「笑うだけでも怖い」という話を頻繁に聞くという。

彼は「実際に私が弱弱しく優しいイメージなので、男らしいキャラクターや悪役をどう演じるんだという言葉を耳にしました。けれどこれからは私が笑うだけでも怖くて集中できないと言われるんです」とし「本来の性格は平凡で静かです。演技をしながらキャラクターが積み重なって今のナムグン・ミンとなっているのではないかと思います。ナム・ギュマンを手にしたのでもう少し男らしくなったのではないでしょうか。サイコのようでなければと思います」と話して笑った。

ナム・ギュマンの存在感がとても強烈だったため、次期作に対するプレッシャーも存在するだろう。しかし彼は「10人全員を満足させることはできなくても8人は満足させられないかと考えます」とし「次には人間味があり共感のいく役割を演じたいですね。それがまた違う挑戦であり宿題です。意識せずに今までやってきた通りに一生懸命にやればいいと思います」と確信した。

「いつも私自らに最善を尽くしているかと質問します。結果的に『リメンバー』は賞賛してやりたいと思います。最後まで最善を尽くし熱心にして良い結果を作り出すことができたと思います。愛してくださった視聴者の皆さんに感謝します。視聴者の憂慮をすっきりと払える人間的なキャラクターで帰ってくることをお約束し、必ず守ります」
  • シックニュース キム・ジヨン記者 / 写真=935エンターテイメント | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-02-25 08:31:00




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