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「シグナル」終わらない権力者との闘い、余韻を残して幕閉じる

「シグナル」16話(最終回) 

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  • 「シグナル」終わらない権力者との闘い、余韻を残して幕閉じる
tvN金土ドラマ『シグナル』はパク・ヘヨン(イ・ジェフン扮)とチャ・スヒョン(キム・ヘス扮)がイ・ジェハン(チョ・ジヌン扮)の死を防いだが、事件の食物連鎖の最後にいる権力者との闘いは現在進行形という意味深長な結末で息詰まる16部作に終止符を打った。

11日放送された15話にて銃に撃たれたパク・ヘヨンは、2000年8月3日に死亡するはずだったイ・ジェハンが死の警告を無視せず、死ぬことになる現場に刑事とともに登場したことでパク・ヘヨンはもちろん、自身の死まで防いだ。

イ・ジェハンとチャ・スヒョンが美しい再会をして終わるのかと思われたが、2015年現在イ・ジェハンは変わらず失踪中だった。

チャン・ヨンチョル(ソン・ヒョンジュ扮)議員に追われる身となったキム・ボムジュ(チャン・ヒョンソン扮)はチャン・ヨンチョルの手配した暴力団たちにより殺害され、イ・ジェハンはその後失踪した。

現在が変わる前の状況を記憶する二人、チャ・スヒョンとパク・ヘヨンはイ・ジェハンを探し回る中である町で出会う。

パク・ヘヨンは過去2000年11月にイ・ジェハンがパク・ヘヨンの実家に送った郵便物からチャン・ヨンチョル議員が関係する不正事件の証拠が収められたフロッピーディスクと、イ・ジェハンが残した手紙を見ることとなる。証拠品を送った理由についてイ・ジェハンは手紙に「信頼できる人物に送ろうと考えた、けれど私が知る時代は誰も思い浮かびませんでした。警衛(イ・ジェフン)のいる世界は変わっているでしょう」と書いて事件の解決を願った。

パク・ヘヨンはこれを世間に公開した、しかしチャン・ヨンチョルはこれを否定した。

イ・ジェハンが死んだと思った視聴者は、ジョンヒョン療養病院の病室でパク・ヘヨンの無線を待つイ・ジェハンを目の当たりにすることになる。

最後のシーンでチャン・ヨンチョルの指示を受けた暴力団と、イ・ジェハンからのメッセージを受け取ったチャ・スヒョン、パク・ヘヨンが彼のいる病院に向かい、病室で患者服を着たイ・ジェハンの姿が電波に乗った。

パク・ヘヨンは「思いがけない危険が僕らを待っているかどうか、何も分からない。諦めなければ良い。そうすれば絶対に倒れることはなさそうな人物を罰することができ、16年間探し回った人と出会うこともできる」と最後の台詞を伝えた。

16部作中、視聴者たちが緊張を解く時間を1秒も与えなかったキム・ウニ作家は諦めなければ真実はいつか明かされるという余韻を残したが、ついにその真実を権力者の手から奪うことには15年よりももっと長い時間が必要であるという強烈なメッセージを残した。

イ・ジェハンは「刑事は余所見してはいけない職業だ。真の誤りを捕まえてこそ過去も変わり、未来も変えることができる」という言葉をチャ・スヒョンに残した。

諦めなければ過去と未来は変えることができる。しかし、その道の終わりは見えず予測することもできないという、認めたくたくないが認めざるをえない現実の前で最善の選択はただただ「諦めないこと」という言葉は権力を持つことが出来ない平凡な我々の人生で可能な選択肢だろうか。

視聴者たちは『シグナル』のシーズン制を願っているが、制作陣側は現在これと関連した正確な回答は出していない。
  • シックニュース ハン・スギン記者 / 写真=tvN放送画面キャプチャー | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-03-12 22:44:00




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