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神話エリック、「演技の余白の美を気づくようになりました」


  • 神話エリック、「演技の余白の美を気づくようになりました」
「あったものだ」。パク・ドギョンは隣の部屋に住むオ・ヘヨンに何でもないようにプレゼントを渡した。「愛している」という言葉の表現ではない、行動からくるときめき。エリックがtvNドラマ『また、オ・ヘヨン』にて演技したパク・ドギョンはそんな人物だった。無愛想に見えるパク・ドギョンが、クライマックスから滲み出した愛はより切々たるものだった。

「パク・ドギョンは私が格好良いと考えた男の特性をすべて持っていました。これまで浮気者や格好良いフリをする役割を演じました。格好良い男は自分がしたことを説明する人間ではないでしょう。相手のためにそういったことは隠し、見せることには消極的な男が格好良いと思います」

エリックはパク・ドギョンと自分が80%ほど似ていると話した。恋愛をするときも、言葉よりも愛情表現で愛を伝えようとするという彼は『また、オ・ヘヨン』がすべてのことがぴったりときた作品だと説明した。

「作品がうまくいきはじめたため、小さく意図しなかったこともすべてがしっくりきたようです。制作陣が意図しなかった場面も視聴者が繊細な演出だと感じるほどでした。中盤部ではじめてしたキスシーンを前にプレッシャーになりましたが、パク・フン(ホ・ジョンミン扮)、ユン・アンナ(ホ・ヨンジ扮)が先立って激しくキスシーンをして撮影することは楽でした」

『また、オ・ヘヨン』は同姓同名の平凡なオ・ヘヨン(ソ・ヒョンジン扮)と可愛いオ・ヘヨン(チョン・ヘビン扮)が出会い、誤解が生じながら起きるロマンスを描いた。6月28日に放送された最終回は自己最高記録となる9.9%の視聴率を達成した。エリックは一番印象的な場面にオ・ヘヨンがパク・ドギョンに飛んできて抱きしめる場面を選んだ。

「日が落ちて、もう一度日が昇るまで撮影しました。ソ・ヒョンジンがワイヤーに繋げられて演技し、タイミングも合わず心配しました。台本で読んだ際には面白かったけれど、現場では漫画みたいでした。映像に演出と音楽が加わってもう一度誕生しました。この場面を見た後には『作品が成功するかもしれない』と思いました」

破談した傷を持つパク・ドギョンは、本心をしっかりと打ち明けることができない性格だった。感情を引き出すよりも、ぎゅっとしまいこんだ。オ・ヘヨンの限りない求愛にも簡単には気持ちを開くことはなかった。気持ちを閉ざしたようなキャラクターだった。

「演技することがもどかしいというよりも、演じてこなかったことだったので難しかったですね。パク・ドギョンが未来を見るという能力がややもすれば幼稚になるかもしれなかったですが、制作陣を信じてついて行きました。以前まではワンシーンを撮影する際に私がすべてを表現しようとしました。今は余白をもって演技すれば映像の構図や音楽で空いた部分を満たすことができるということを知りました」

エリックは自身の姿を画面にしっかり収めてくれるハン・ドンヒョン撮影監督に対する感謝の気持ちを忘れなかった。『また、オ・ヘヨン』は演出と俳優の努力の他にもあちらこちらで汗を流した制作陣が努力した結果物だった。作品性とヒットどちらも掴んだドラマだった。

「『また、オ・ヘヨン』は人生作ですよ。他の俳優たちも『次の作品は簡単にはできないだろう』と言いました。それほど結果と撮影雰囲気などすべてが良かった作品でした。以前の作品は視聴率結果に心残りがあったり、雰囲気が良くない場合もありますが、今回は全体的に良かったです」

エリックが自ら感じる演技も満足できるだけの水準だった。他の作品で感じることができなかった欲心も生まれた。キャラクターよりも、面白い作品でもう一度視聴者と会いたいという意も付け加えた。

「以前には『私がどんな演技をしたい』という欲心が沸きませんでした。『また、オ・ヘヨン』では演技することが難しいことをひっくり返して違って演技するのではなく、最後まですべて表現したいと思いました。ある役割を通じて格好良く見えるよりも、作品そのものが面白く楽しい作品となるドラマで再びお会いしたいです」

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エリックは『また、オ・ヘヨン』にてオ・ヘヨンを演じたソ・ヒョンジンとあれこれ言い合いながらも徐々に近づくパク・ドギョンとして視聴者と出会った。彼らは実際の恋人を見るような呼吸を見せた。相手を最後まで追い詰めるが、「壁キス」など果敢なラブシーンを伝えた。エリックは相手俳優だったソ・ヒョンジンに向かう賞賛を惜しまなかった。

「撮影現場のすべてのスタッフと俳優がソ・ヒョンジンを好いていました。トップスターになるためには頑固で、傍若無人でこそ自己管理ができ、際立つこともできると考えました。優しく、周囲を気遣う人間は傷も多く大変だからです。けれどソ・ヒョンジンは徹夜での撮影で疲れた状況でも現場で人々としっかり溶け込み明るかったです」

エリックはソ・ヒョンジンとSMエンターテイメントにて活動したことがある。各自アイドルグループとしてデビューしたが、二人は会うことが容易ではなかった。ソ・ヒョンジンにとってエリックは遥か遠い先輩だった。エリックは『また、オ・ヘヨン』で出会ったソ・ヒョンジンが「SMエンターテイメントで共にした後輩」ではない「新しい女優」と出会った気分だったと回想した。俳優として名前を挙げたソ・ヒョンジンの能力を推測させた。

「ソ・ヒョンジンはすべてのものを持った俳優のようです。動き、発声、表情など表現がすべてできる俳優です。最後の撮影のときにはシン・ヘソンとソ・ヒョンジンが互いに挨拶をしたりもしました。ヘソンがヒョジンに90度で挨拶するほどに扱いに困っていました(笑)」

エリックは1988年、グループ神話のメンバーとしてデビューした。18年間芸能界で歌手と俳優として活動中だ。いくつかの出来事を体験したりもしたが、非難の対象となったことはない。

「幸運だと思います。神話メンバーたちが事故も多く起こして怒りもしましたが、質の悪い事故を起こしたメンバーはいません。当時にはインターネットが発達した時代ではありませんでした。少し分別がついたころにSNS時代が来て得を得たようです。まじめで正しくも、しっかりと熱心に頑張る後輩が照明を受けられればと思います。結局、そんな芸能人たちが成功するのではないでしょうか?」
  • スタートゥデイ ハン・イング記者
  • 入力 2016-07-04 10:00:12




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