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「モンスター」最終回② カン・ジファンからチョン・ボソクまで、俳優たちの「演技熱」

「モンスター」49・50話(最終回) 

  • 「モンスター」最終回② カン・ジファンからチョン・ボソクまで、俳優たちの「演技熱」
MBC月火ドラマ『モンスター』が50部作を終えた中、カン・ジファンからチョン・ボソクまで、さまざまな俳優たちが熱演を繰り広げて注目を集めている。

去る20日午後に2回連続放送された『モンスター』では、ピョン・イルジェ(チョン・ボソク扮)の最後と、愛するオ・スヨン(ソン・ユリ扮)を守るために死を迎えたト・ゴヌ(パク・ギウン扮)、生死の岐路に立ったカン・ギタン(カン・ジファン扮)の姿が描かれた。

この日、すべての悪行が明らかになる危機に瀕したピョン・イルジェは、証拠資料が入った「パンドラの箱」を見つけるために苦労し、ト・ゴヌは自身を圧迫してくるカン・ギタンに会社の奪われないために孤軍奮闘した。カン・ギタンはト・ゴヌとト・グァンウ(チン・テヒョン扮)、ピョン・イルジェを同時に圧迫しながら長い戦いを終わらせるために渾身の力を尽くした。

ピョン・イルジェは自身の悪行を告発したオ・スヨンを殺そうとしたが、これを阻止したト・ゴヌに銃を撃った。ト・ゴヌはオ・スヨンの腕の中で息を引き取り、そんなピョン・イルジェを捕らえたカン・ギタンは、彼の死刑執行を引き出した。すべての復讐を終えたカン・ギタンは失明し、頭の中の弾丸の除去手術を受けるところでドラマは終了した。

50部作の『モンスター』は、多様なキャラクターを介して「奇妙な世の中」である人間群像を表現した。このドラマの全キャラクターは利害関係に絡んでおり、「少し悪い人」はいても「善良な人」はいなかった。また、『モンスター』は典型的な勧善懲悪のストーリーではなく、人々がどのように欲望に飲み込まれてモンスターに変わるのかという過程に焦点を合わせ、他の復讐劇とは差別化を図った。

それでも長い回で繰り返された主人公たちの別れ、愛、復讐は陳腐だという指摘を避けられず、「オールドだ」という評価も多かった。そんな『モンスター』を50部作を通して感情線を失うことなく導いてくれた俳優たちは、それぞれが引き受けた役を「期待以上」で表現しながらドラマを豊かにしてくれた。

カン・ジファンは乞食から企業の会長まで、嵐のような人生を生きたカン・ギタンを演じ、幅広い演技変身を1作品の中で繰り広げた。ソン・ユリとのロマンス呼吸が素晴らしかっただけではなく、チョン・ボソク、イ・ドクファ、パク・ヨンギュら「大先輩」との対決でも全く押されず、対等な演技を繰り広げて拍手を受けた。

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オ・スヨン役のソン・ユリとト・ゴヌ役のパク・ギウンもまた、長いドラマにもかかわらず感情線を失うことなく、キャラクターを上手く表現して視聴者たちに好評を受けた。特にパク・ギウンは、除隊後初の作品で『モンスター』を選択し、多様な年齢層の視聴者との距離感を狭め、俳優としても充実した成果を収めた。

このドラマの隠れた主役は、まさにチョン・ボソクだった。チョン・ボソクは最終回で死刑を受ける場面では、他の人の命はハエのように考えながらも、いざ自分の死の前では尿までも流して生存を「切望」するピョン・イルジェの悲惨な最期をしっかりと描画した。彼の「狂ったような」演技は、『モンスター』が好評を受ける原動力にもなった。

チン・テヒョン、チョ・ボアの活躍も注目された。チン・テヒョンは「ジョーカー」を思い浮かべるほどの「理由のない」悪役の演技を繰り広げ、チョ・ボアは教養のないやっかいな金持ちの少女から愛を通じて成熟した女性に成長するト・シニョンをしっかりと表現した。特に、チン・テヒョンは彼の「人生の演技」だと挙げられるほど深い印象を残し、今後の歩みにも関心が集まっている。

他にも、パク・ヨンギュ、イ・ドクファ、キム・ポヨン、キム・ヘウンらベテラン俳優たちが、計算の徹底した「悪役」として登場し、ドラマを興味惹かれるように作り出し、チョン・ウンイン、イ・エルのような助演たちも確かな演技力で主演を支えてくれた。イ・エルは、今回の作品で義理あふれるオク・チェリョンを演じながら魅力を発散し、大衆性を確保する契機を迎えた。

このように、多様な俳優たちが「奇妙な世の中の人間群像」を表現するために、200%の演技をしたおかげで、『モンスター』はややもすると地味になる可能性があったストーリーに、より力を持たせた。それこそ演技の上手な俳優たちの大集合を通じて「演技熱」を繰り広げたというわけだ。
  • MBNスター ユ・ジヘ記者 / 写真=MBC放送画面キャプチャー、ドラマポスター | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-09-21 09:07:54




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