イ・サンヨプ「様々な質問を受けるが、BoAは本当によくやってくれました」


「すっきりしていますが、寂しさが一番大きいようです。一つの作品が終われば、いつも会っていた人々と会えなくなるじゃないですか。この作品を一緒にするということは、ひとつの物語に全員が集中していたということなのに、各自の日常に戻って自分の話、互いに違う物語をするのですから。もう少しうまくやったのに、という心残りもあります。もう少しスタッフと親しくすれば、もう少し演技をうまくやれば、もっと俳優と仲良く過ごしたら。すでに親しいのですが、もっと親しくなりたいんです(笑)」

JTBC金土ドラマ『今週、妻が浮気します』が今月3日放送終了した中、作品の中でアン・ジュンヨン役を熱演したイ・サンヨプとソウル三清洞のカフェで出会った。

『今週、妻が浮気します』は「不倫」という破格的な素材を通じて現実を冷徹にリアルに描き出した。夫が妻の不倫を知った後、SNSにて匿名の人々と共感する内容を描いた作品。

イ・サンヨプが演じたアン・ジュンヨン役は、ドラマの中でヒョヌ(イ・ソンギュン扮)の後輩であり、結婚した妻が逃げて一人で暮らすシングル男だ。しかし周辺の人々にそれを話すことができずに「妻帯者」として暮らしている人物。お世辞でちょっと賞賛されただけでも自分は「PDをする顔ではない」と話す虚勢と自負心が強いキャラクターでもある。

「ジュンヨンは僕ととても似ています。ふざけたりもし、小心だったり、くだらなくもあり、執着したりもします。泣くことを除けばほぼ似ていると思います。制作発表会にて、ジュンヨンがとてもくだらないと話しましたが、わざとくだらないように演技しようとは考えませんでした。その状況に合わせて演技したかった。開始するときにはくだらないと表現しましたが、いざ終わってみるととても愛らしいキャラクターです、ジュンヨンという人物が。演技するのもとても面白かったです」

自分と似ているジュンヨンであり、開始から監督が自分にキャラクターを合わせてくれたため、演じることが楽しかったというイ・サンヨプであるが、ひとつだけ苦労したことは「軽くないジュンヨンのプッシュ」を表現することだった。

「クォン作家(BoA扮)と気持ちをある程度見せてプッシュするときからは監督が軽く見えないながらもジュンヨンを失わないことを望みました。通俗的な姿を見せなければと言われたので、その感情線にしっかり乗ることが難しかったです。けれどドラマが終わり、その場面が出てみると自然と分かったんです。一番『トゥヨン(ジュンヨンとボヨン)』らしい姿を探されたようです」

クォン・ボヨン役のBpAは「アジアの星」でありアイドル歌手だ。そんな彼女と呼吸を合わせることについて、すでに多くの質問を受けてきたイ・サンヨプは、自分が話したい言葉はひとつだったとはっきりと伝えた。

「監督がディレクションそのものをたくさんしませんでした。重要な場面だけ指導され、残りはすべて僕らを信じ任せてくださいました。ですから僕と監督がBoAについて一番しっかり感じたと思います。僕一人で何ができると完成するものではなく、俳優間の呼吸が本当に重要な作品でした。そんな面からBoAがしっかりリードしてくれ、中心をしっかり掴んでくれました。実際に僕が話したかったことは本当にうまく、素晴らしい俳優であり、演技するにも楽で良かったということです。みんな『本当にうまかったのか』、『どうだった』と質問するのですが、難しいキャラクターを表現するのにとても苦労したでしょうに、本当によくやってくれました」

クォン・ボヨン作家役のBoAとの呼吸が良かっただけに「カクトゥギ告白」場面や「屋台プッシュ」、「田舎の家での再会」などいくつかの名場面が誕生し、視聴者もまた「トゥヨンカップル」に対する愛と愛情を見せた。イ・サンヨプ自らは「カクトゥギ告白」場面を名場面に選んだ。

「『カクトゥギ告白』場面。クォン作家の台詞がとても響きました。『疲れた』という言葉が本当に現実的だと思いました。『こんな現実的な台詞をどうやってこんなに現実的に言うのか』と思いました。二人の顔を一度で見せるために作ったアングルも初めて見る構図だったので不思議でした。韓国歴史上、そんなカクトゥギ告白場面は他にあるか、と思います」

BoAとの呼吸と同じくらいに、作品の中で親しい先輩後輩として登場するヒョヌ(イ・ソンギュン扮)との相性も重要だった。今回のドラマでイ・ソンギュンとはじめて演技を共にしたイ・サンヨプは、彼を通じて多くのことを学んだと感嘆した。

「ソンギュン兄さんは日々悩んでいました。ド・ヒョヌとドラマについて考え、スヨンの心配、ジュンヨンの心配、アラの心配をしていました。僕にあれこれ話しながらも、この作品を一瞬も逃さないという考えを感じました。そんなプロらしい姿が本当に格好良かった。控え室で本当にたくさん会話したのですが、ドラマに対する愛着がものすごかった。『ここまで考えるんだな』と感動した瞬間でした」

『今週、妻が浮気します』はややもすれば刺激的になりうる「不倫」というテーマを現実的で事実的に解き明かし、またひとつの「ウェルメイドドラマ」が誕生したという評価を受けた。イ・サンヨプは『今週、妻が浮気します』が伝えようとした言葉として「疎通」を選んだ。

「僕の考えですが『疎通』だと思います。3カップルにすべて必要だったと思います。ユンギとアラも、アラが最初にユンギに本心から話をしていればと思いました。もちろん本来浮気者なので直らないかもしれませんが、変化の余地があったかもしれないですから。クォン・ボヨンとアン・ジュンヨンも同じです。二人が以前の人と別れた理由もまた『疎通不足』のためであり、二人が繋がったことも『疎通』のために可能でした。ヒョヌとスヨンも同じ問題であって。だから疎通という話をしたかったと思います」

  • シックニュース チョ・ヘジン記者 / 写真=イ・ミファ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-12-11 09:25:00