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エンタメ > 韓国ドラマ > 「ミッシングナイン」ペク・ジニ、視聴率が惜しくない熱演と成長
MBC水木ドラマ『ミッシングナイン』は、低い視聴率とは別に目が細かくまとまりのある展開、俳優たちの熱演で連日好評を博している。
『ミッシングナイン』は、謎の飛行機墜落事故で消えた9人の行方と隠れた真実を暴いていく話を描いた作品。回を重ねるごとに予測不可能な展開と個性のあるキャラクターの饗宴で、熱血視聴者の熱い支持を得ている。
それぞれのキャラクターがそれぞれの個性で劇の軸をしっかりと支えている中で、ラ・ボンヒ役のペク・ジニの活躍も目立つ。
劇中のラ・ボンヒは、レジェンドエンターの飛行機墜落事故の唯一の目撃者であり生存者だ。絶体絶命の危機をかろうじて脱出したラ・ボンヒを表現するために、ペク・ジニはジェットコースターのような心理変化を多様に表現して没入度を高めている。
事件を中心に展開されるジャンル物が、それぞれの状況に応じたラ・ボンヒの濃密な心理を表現するペク・ジニの表情演技も興味深い。墜落事故が起きる前の生気はつらつな姿とは違い、墜落した後に無人島に落ちて、茫然自失さや極端な状況に置かれながら生じる恐れなどを多彩な表情で消化している。度が過ぎる感じなく、劇の全体的なトーンを生かしているという評価を受けている。
2012年に『ハイキック!短い足の逆襲』で注目されたペク・ジニは、『金よ出てこいコンコン』、『奇皇后』、『トライアングル』、『傲慢と偏見』、『私の娘、クム・サウォル』まで、空白なしで多数の作品で活躍てきたことにもかかわらず、デビュー初頭にアピールしていたかわいいキャンディイメージが視聴者に強く刻印されたはずだ。
しかし、『ミッシングナイン』ではいっそう成熟したイメージと変化に富んだ表現力で、ヒロインとしての役割を無理なく遂行している。事件が展開するほど相対的に数が多い男性キャラが注目される現実にもかかわらず、ペク・ジニが表現するラ・ボンヒが全く欠落していないという点は、作家と演出のバランス感覚のほかに、ペク・ジニの能力がその役割をしっかりとしているという評価だ。
たとえ『ミッシングナイン』が視聴率面で苦戦しているものの、ペク・ジニとしては数値で明らかになった成績表が惜しくない熱演、そして成長を見せてくれているわけだ。