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「シカゴ・タイプライター」ユ・アイン、2つの世界を行き来する致命的な魅力

「シカゴ・タイプライター」5話 

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  • 「シカゴ・タイプライター」ユ・アイン、2つの世界を行き来する致命的な魅力
『シカゴ・タイプライター』ユ・アインが時空を超えて視聴者を揺さぶっている。

21日放送された『シカゴ・タイプライター』5話では、ゴーストライターのユ・ジンオ(コ・ギョンピョ扮)の正体が明らかになった。彼は本当の幽霊だった。続いてハン・セジュ(ユ・アイン扮)の頭を悩ませた1930年代京城の幻影も何かを暗示した。ハン・セジュ、チョン・ソル(イム・スジョン扮)、ユ・ジンオ。彼らの縁が前世から続いていることを推測させた。

この日の放送にて2017年ハン・セジュは崖っぷちに追い込まれた。原稿の締め切りが近づいても思ったように文を書くことができなかった。苦しみながら完成した原稿は「違う人間が書いたようだ」という苦い感想として帰ってきた。差し迫る思いに再びゴーストライターの手を掴むが、コピーした原稿を世間に出すには「誰も真似できない作家になる」という自身の決意と、この決意を知っているチョン・ソルがいたために複雑な感情だった。

ユ・アインは幅広い感情線で状況によって変わるハン・セジュの気持ちを表現した。焦り、苦しみ、悲しみまで。中でもハン・セジュが自己恥辱感に一人執筆室で涙を流す場面は視聴者の胸に強く響いた。俳優ユ・アインの評t現力が深い魅力として見えた瞬間だ。この他にも大きな決心をする前にチョン・ソルを訪ねる際には愛らしい男の魅力が溢れ出た。

2017年のハン・セジュが苦しんでいれば、1930年のソ・フィヨン(ユ・アイン扮)はロマンティックだった。ソ・フィヨンは友人の質問に一度も首を向けないまま忙しくペンを動かした。「祖国は奪われたが俺から文章を奪うことはできない。文字を書くことができなければ俺は幽霊と変わらないから」と吐き出した言葉の中にソ・フィヨンという人物が持つ時代精神と浪漫、芸術家気質が込められていた。

1930年のソ・フィヨンであるときユ・アインは視線を強奪した。無造作に流した髪、丸いメガネの向こうの穏やかながらも輝く眼差し、余裕のある笑みと表情、柔らかな声まで。どれも魅力的だった。1930年代の文人ソ・フィヨンを完璧に描き出したユ・アインのキャラクター分析力もまた感嘆を誘った。

『シカゴ・タイプライター』は2017年と1930年を行き来する。まったく違う二つの時空間の中の人物を絶妙に連結し、ストーリーをよりかき乱す。二つの時空間が早いテンポで転換されるだけに、各時代のキャラクターを完璧に描かねばならない俳優の役割がとても重要だ。それでこそ視聴者の没頭度が高まるためだ。ユ・アインはここに「魅力」というものまで加えている。
  • MBNスター シン・ミレ記者 / 写真=tvN放送画面キャプチャー | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-04-22 10:22:34




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