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「品位のある彼女」キム・ヒソン「私と似ているウ・アジン…怖かった」


  • 「品位のある彼女」キム・ヒソン「私と似ているウ・アジン…怖かった」
ドラマ『品位のある彼女』で俳優キム・ヒソンは、まさにエレガントだった。演技をしているとは思えないほどにキャラクターになりきった彼女は毎話、感嘆を誘って実話をもとにした作品を引き立てた。ウ・アジンとして第2の全盛期を迎えたキム・ヒソンをソウル市江南区論峴洞にあるカフェで会った。

『品位のある彼女』は既存のドラマと著しく異なる点が存在する。ありきたりなロマンスのジャンルではなく、アイドル出身の俳優を見つけることもできない。このような要素は作品を接する前の視聴者の食欲をそそる要素として多くのドラマで利用されるが、むしろ『品位のある彼女』は40代の女性俳優キム・ヒソンとキム・ソナを筆頭に話を導いていく。

ドラマを含む多様な作品では男性が欠かせない。ほとんどの男性キャラクターはドラマの核心を務めており、女性キャラクターよりも社会的に優位にあるという設定が頻繁にある。加えて実際に人妻のキム・ヒソンのように女性俳優が既婚であれば作品で引き受けることのできるキャラクターはさらに狭まる。

「結婚によりキャリアが切断された女優が多い一方で、私は着実に活動していているので違って見えるという視線もありますが、私もやはり身の置き所がありません。『歳を重ねても』魅力的な女性や子供の母親でなければ引き受けることのできるキャラクターはありません。だから、このようなシナリオが入ってくると実は怖くなります。憂鬱になりました。『私は今では無条件でこのような役のなかでだけ選ばなくていけないのか』という気にもなります。そして母親のキャラクターを引き受けると魅力的な『母親』になるんです。女性ではなく…。だからほろ苦い想いがします」

MBCドラマ『ラブリー・アラン』で未婚の母チョ・ガンジャを引き受けてはいるが、当時は大きく胸に響かなかった。劇中の年齢に比べて成熟した子供で「母親」という認識が薄かったが、今回の作品では完全な母親であり大企業財閥の嫁だった。

「実際に私の状況と似ている役だったので怖くなりました。ところが反応が良くて気持ちが良かったです。私なりに大きく勇気を出したのですが作品が上手くいかなかったら、さらに挫折していたと思います。今こうして他の40代の女優を代表して良い姿を見せてあげていると思うと、本当に気持ちがいいです」

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キム・ヒソンは実際に『品位のある彼女』を開始する前に信じることのできる素材がなくて「不安だった」と明らかにした。アイドルもおらず、ロマンスもなく、視聴者の興味を引くことのできる要素がないと思った。

「心配を本当にたくさんしました。開始前にはキム・ソナ姉さんと私を利用してどうするつもりなのかと思いました。過去に興行した作品について言及しながら再び注目を集めたくはありませんでした。過去にこだわって、以前のことを持ち出しながらまで稚拙になることは嫌だったんです。(笑)そして、ペク・ミギョン作家が『力の強い女ト・ボンスン』よりこの作品を先に執筆したのですが放送は『力の強い女ト・ボンスン』が先に放送されました。私たちの作品は放送局が決まらず…また作家が両作品とも成功する可能性はゼロに近いんですよ。だから『力の強い女ト・ボンスン』がうまくいけば私たちの作品が上手く行くのは大変そうだと考えました。ただ一生懸命にやっていれば運がついてくるだろうと思ったのですが、1話と2話で視聴率が低かっでしょう。だから挫折していたのですが視聴率が上がり続けて驚きました」

1話から5話まで3%台を維持していた視聴率は視聴者の口コミで日々上昇した。上昇曲線を描いた視聴率は15話で少し停滞したが最終回では12.1%を記録してJTBCの最高視聴率を更新した。

「私は(ドラマの視聴率が)30~40%の視聴率が出てくるときに旺盛に活動していて『品位のある彼女』の視聴率を見て不思議でした。私が演じていたときは10%が最も低い視聴率だったんです。だから『これもまた別の文化だ』と思いました。総合編成チャンネルに出演したのは初めてですからね。今は適応できました」

介護者が大企業の奥様になることが発端になる『品位のある彼女』は実話に基づいている。これとともに劇中、さまざまな要素が実際に起きることだったことから視聴者は興味津々に見守ったが、演技をしなければならない俳優たちにはむしろ負担として作用する。よりリアルに演技するために実話を調べることもできたかもしれないが、キム・ヒソンはあくまでも自分の演技を見せるために事前調査はしていなかった」と明らかにした。

「調べてしまうと先入観が生じるようで、話だけを聞いて反映はしませんでした。毒になるかもしれないと考えました。劇中、義父のアン・テドン(キム・ヨンゴン扮)の誕生日会で嫁の私の歌を歌って自分勝手にダンスを踊ります。それもまた実話なんだそうです。監督がヒントがだけくれて、やり方などは教えてくれませんでいた。だから『どうなっても知らない』とダンスも踊りました。自分勝手なダンスは事前に準備していくとそういうダンスではなくなります。だから準備はせずに曲はポンチャク(韓国の演歌であるトロットのリズム)にしつつも、義父の好みに合うように準備しました」

キム・ヒソンはインタビューの間中、飾らない姿と笑顔を見せた。過去に比べてキム・ヒソンが素直になったのではなく、放送界の雰囲気が変わったのだ。

「あの時は女優が酒を飲むと話したら、すべてのことが中断されました。どうしてテレビでそのような話をするのかという反応でした。だからマネージャーがインタビューのスケジュールを入れないようにもしていました。ところが私はこの世界で率直なのが最大の武器だと考えています。私がイメージのせいで酒が好きではないと話したのに、バーで大衆の方と会えば裏切られたような気分になるのではないでしょうか。放送でいつも酒は美味しいと話していたら、仕方がないと思っていただけるのでは (笑)。正直なのが一番です。大人たちの言葉の中に間違っていることはひとつもありません」
  • シックニュース キム・ジヨン記者 / 写真=ハンジエンターテイメント | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-09-03 08:55:00




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