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チェ・ミンシク、2017年に低調だったCJ映画の「沈黙」破るか


  • チェ・ミンシク、2017年に低調だったCJ映画の「沈黙」破るか
CJの映画が今年、不振に苦しむ中で国民俳優チェ・ミンシクを前面に押したてた『沈黙』(監督チョン・ジウ)が公開される。新作『沈黙』はうれしい救援投手になるのだろうか。

来る11月の公開を控えた映画『沈黙』(監督チョン・ジウ)が25日、マスコミ試写会を通じてベールを脱いだ。今年初めの『共助』を除いては、『王様の事件手帖』『不汗党』『リアル』『軍艦島』など次々と内外で不振と不名誉の苦杯を味わったCJエンターテイメントの年末の野心作で、興行はもちろん作品性でも期待を一身に受けている作品だ。

特にチェ・ミンシクも今年『特別市民』を通じて観客と会ってはいるが期待以下の成績を収めており、彼もまた今回の映画で名声にふさわしい結果を見せることができるのか業界の関心が集まっている。

映画は財力と愛、世界を手にした男イム・テサン(チェ・ミンシク扮)がすべてのことが上手く行っていると信じていたときに無残にも崩れてしまった、「あの日の出来事」を描く。婚約者であり有名歌手のユナ(イ・ハニ扮)は「あの日」に恐ろしく殺害され、容疑者に指名されたのはイム・テサンの娘(イ・スギョン扮)だった。泥酔した状態で事件と関連したいかなる記憶もない娘を無罪にするために彼の恋人への罪悪感はしばらく置いておいて、切なくも狂った父性の極致を見せる。

今回もチェ・ミンシクは特有の重厚さと自由自在な変化で映画全体を導いていく。イ・ハニとのロマンスからグループトップとしての重さ、お金があれば何でもできると信じている俗物根性と、これと相反する熱い人間愛、ブラックコメディ性のユーモアと善と悪を行き来する不思議な姿まで、本当に柔軟に演じる。特別に新鮮なポイントや新しい姿を見つけることは難しいが、これまで彼が見せてきた多くの演技を集大成にした感じだ。

  • チェ・ミンシク、2017年に低調だったCJ映画の「沈黙」破るか
映画の中でのイム・テサンとユナのロマンスをはじめ「あの日」の事件をめぐるミステリー、激しい法廷攻防とすれ違う娘と父の葛藤と和解、事件の鍵を握った唯一の目撃者の予測不可能な異変まで。まるで巨大な秘密が隠されているかのように緊張感あふれる心理スリラーを見るような反転の連続だ。

そしてまさに目まぐるしく幾重にも重ねられた包装を取り除き、後にやや虚無な真実と向き合うことになる。胸に迫るが、どうしてもすっきりしない、納得できそうで決して納得できない「病んだ父性」が残るだけだ。人生の中で本当に重要なものが何なのかがわかる瞬間、この映画のメッセージが水面上に浮かぶが実際には複雑に絡み合った装置がきまりが悪いほど単純でありきたりだ。多くの素晴らしい点にもかかわらず、余韻の深さが長続きしない理由はここにある。

映画は監督の繊細な視点とあふれる愛情、俳優たちの熱演の中で期待していたよりも一層華やかに完成した。

「あの日」の出来事と、そこに隠された「真実」、それを取り巻く多くの「人物」すべてを疎かにせず丁寧に描く。ただし、このすべてを包み込む「メッセージ」の力が観客にしっかりと伝わるかは未知数だ。興行成果と作品性の評価はまさにここにかかっている。

今年、特に厳しい一年を過ごすCJエンターテイメントがチェ・ミンシクと『沈黙』で再び名誉を回復することができるのかが注目される。

11月2日に韓国で公開。15歳以上観覧可。ランニングタイム125分。
  • 毎日経済 スタートゥデイ ハン・ヒョンジョン記者 / 写真=「沈黙」ポスター、スチールカット | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-10-29 07:30:06




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