キム・ソンホ、「キム課長とソ理事」から「トゥー・カップス」まで輝きはじめた俳優


「『最強配達屋』のときには前世で邑程度は救ったのではないかと思いましたが、『トゥー・カップス』に出演してからは『国を救ったかな』と思いました」

昨年KBS2『キム課長』にて入社1年目の社員ソン・サンテ役で活躍した俳優キム・ソンホが瞬きする間に地上波ドラマの主演の座を得ていた。『最強配達屋』では前職財閥3世オ・ジンギュ役で演技変身に成功したと思ったら、MBC『トゥー・カップス』では先輩チョ・ジョンソクに劣らない演技力で優秀演技賞まで獲得した。演劇舞台で長い間磨き上げた努力がようやく光を発している。

今月19日、ソウル江南区にてキム・ソンホと出会った。今も『トゥー・カップス』のコン・スチャンを連想させる茶目っ気あふれる顔で姿を現したキム・ソンホは作品を終えた所感について「心が空っぽ」だと寂しさを伝えた。

「毎日撮影し、徹夜して一時間眠って公演し、そんな風にしてみると今とても余裕があります。寝すぎじゃないかと思うほどです。忙しいスケジュールが終われば気分がよく、気分がすっきりするように思いますが、そうではありませんでした。僕が好きな先輩方、後輩たちと会えなく(残念な)気持ちにもなります」

『トゥー・カップス』は視聴率の面でも月火ドラマ1位を記録して有終の美を飾ったが、何よりもドラマをリードしたチョ・ジョンソクとキム・ソンホの活躍がもっとも輝いた作品だった。中でもドラマ出演経験がほとんどないキム・ソンホはとぼけて飄々としたコン・スチャン役を素晴らしく消化し、視聴者の記憶に残っり「2017MBC演技大賞」にて新人賞と優秀演技賞まで受賞した。

「(反応を)たくさん探して見ました。記事をひとつひとつ探してみたわけではありませんが、前作のPDも嬉しいと記事を送ってくださいました。僕を応援してくださる方々が記事を見て嬉しがっている。とても疲れたときに力となりました。こんなに好評されるとは思いませんでした。(チョ)ジョンソク兄さんがとても素晴らしい人間であり、僕は悪口だけは言われないように終わろうと思っていたのに、良く見てくださり幸福です」

キム・ソンホが表現したコン・スチャンは「演技ではないのでは?」と思えるほど彼としっかり融合していた。ドラマの中でチョ・ジョンソクを煩わせ、いたずらに笑うキム・ソンホの顔はまさにコン・スチャンそのものだった。実際にキム・ソンホはコン・スチャンとどれだけ似ているだろうか。

「(似ている点も)もちろんあります。そんな明るい顔も僕から出たものですから。僕が友人と会うときに明るく調子の良い面が多くあり、自然に出てきたのではないかと思います。けれど違う面もあります。『トゥー・カップス』に出演する前に悪い役割を演じたことがあったのですが『笑うところが怖い』という人々もいました。状況によって、視覚によって変わるようです。ある友人が『お前はお前の顔に感謝しないといけない。曖昧じゃないか』と話したんです。多くのことを込めることができるから幸運だと考えろと」

しかしこれほどぴったりのキャスティングが最初から完成されたものではなかった。当初彼はドラマの中でイ・ホウォンが演じたトッコ・ソンヒョクのキャラクターでオーディションを受けて出演まで確定した状況だった。そこから偶然にも見せたコン・スチャンの演技がオ・ヒョンジョン監督の心を掴み、結局瞬時に助演から主演に変わった。

「『トゥー・カップス』はトッコ・ソンヒョク役でオーディションを受け、やろうという話がでて出演しました。本来は『最強配達屋』の撮影の大詰めでオーディションを受けることができず、監督が『話をたくさん聞き、どんな人間か気になり会いたかった』と仰ってくださり会うことになりました。そして(その後)コン・スチャン役が必要だったけれど、制作会社の代表が僕を考えて見ろと推薦してくださったそうです。そのため監督がオーディション映像を振り返って見てくださった。オーディションのときに女性と男性2人1組で入ったのですが、互いに助けるシステムでした。その方(女性)たちがみす・ぼんの演技をするときに僕がスチャンの役を演じました。その映像を見て『ソンホが読んだスチャンほど自分が考えたスチャンと近い人間はいない。ソンホさんにやって欲しい』と言ってくださり演じることになりました。僕にとっては幸運です」

キム・ソンホは演劇俳優としてそれなりに長い経歴を持っているが、ドラマ俳優としては認知度が低く、新人と変わらない。そんな彼が『キム課長とソ理事~Bravo! Your Life~』から『最強配達屋』、『トゥー・カップス』まで3つの作品に連続して出演し、機会を得ることが出来た秘訣は何か。

「僕も気になって質問しました。『キム課長とソ理事~Bravo! Your Life~』でもどうして僕を選んだのか尋ねたのですが、格好良く演技しなかったから良かったそうです。(周辺に)いそうで、純粋な呼吸がとてもよかったと。同じ台詞を与えても、初々しいものが出てきて良かったと、だから良く見てくださったようです。『最強配達屋』のときも僕が配達屋の一員としてオーディションを受けたのですが、配達屋がガムを食べても良さそうだと思い、何の考えもなくガムを食べながら入りました。ところがガムを食べるフリをする人はいたけれど、許可もなくオーディション現場にガムを食べながら来た人間ははじめてだと言われました。そういうことを良い方に見てもらえた。だからオーディションを受けるとき監督が『あいつがジンギュをしても上手くやりそうだ』と思ってくださったそうです。けれどオ・ジンギュ役が空き、僕を別途で呼んでくださいました」

それだけでなく、ドラマ撮影現場で出会った演劇俳優出身の先輩たちもまた彼にとって頼もしい力となってくれた。『キム課長とソ理事~Bravo! Your Life~』のキム・ウォンへ、リュ・ヘリンから『トゥー・カップス』のチョ・ジョンソク、パク・フン、オ・ウィシクまで彼は自分の道を先に歩んできた先輩たちに頼り学びながら今の位置までのぼってきた。

「僕が幸運だと考えることは『キム課長とソ理事~Bravo! Your Life~』でも演劇俳優出身が多かった。その方々がいなければ、僕が完全にこの媒体をテクニック的に学ぶこともできなかったでしょうし、自信を持って演技を繰り広げることもできなかったでしょう。あの作品でもそうですし、『トゥー・カップス』でもそうですし、兄さんたちがするところを見ながら、僕も学び自分の演技を繰り広げました」

最後に彼は「実際にコン・スチャンのように魂が抜け出すことができたら、何がしたいか」という質問に「先輩方の撮影現場に行きたい」と彼らしい答えで笑いを誘った。

「魂となり、出て行くことができるならば僕が尊敬する先輩方の現場に行きたいですね。どう考え、演技しているのか直接見たい。(今回も)ジョンソク兄さんと先輩方を通じてとてもたくさん学びました。今後僕が良い俳優として発展できそうだなと考えたら早く経験したく、会ってみたくなりました。僕が心の中に持っている先輩方にくっついて『あぁ、これをこうするんだ?こう考えて?』ということを経験してみたいです」
  • シックニュース キム・ダウン記者 / 写真=キム・ヘジン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-01-28 08:55:00