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ユ・アイン主演「バーニング」、惜しくもカンヌは無冠…韓国での評価に期待


  • ユ・アイン主演「バーニング」、惜しくもカンヌは無冠…韓国での評価に期待
「カンヌの男」イ・チャンドン監督が8年ぶりに披露した新作、公開と同時にカンヌ現地を惚れさせた『バーニング』は果たしてどんな映画なのだろうか。

韓国映画の中で唯一、第71回カンヌ映画祭の競争部門に招請された『バーニング』が評論家の賛辞はもちろん有力映画誌で最高の評価を受けた『バーニング』が、残念ながら無冠に終わった。しかし、それにもかかわらずこれまで以上に輝いて存在感を表わした『バーニング』のチームは、韓国国内の観客と会うことだけが残った。

日本の作家の村上春樹の短編小説『納屋を焼く』を原作にした『バーニング』はそれぞれ自分だけの方法で生きてきた3人の若者、ジョンス(ユ・アイン)、ベン(スティーヴン・ユァン)、ヘミ(チョン・ジョンソ)の出会いと彼らの間に起きる謎の事件を通して燃えてしまった青春の空虚について描く。

イ・チャンドン監督とユ・アイン、スティーヴン・ユァン、ここに新鋭女優のチョン・ジョンソが意気投合して、国内では制作段階から熱い関心を受け、今年最高の期待作の1つとして浮上した。

イ監督は、「本当は、最初に日本のNHKで村上春樹の短編小説を映画化してくれと要請が入り、私ではなく若い監督たちへ演出のチャンスを与えようとしたが様々な都合上、できなかった」とし「『バーニング』のシナリオを一緒に書いたオ・ギョンミ作家と一緒に映画化しようと提案して(この作品が簡単に映画化することができる小説ではないと思ったが)小説の中の謎を若者たちに拡張させることができると思い、勇気を出した」と話した。

それとともに「怒り」という感情に集中した理由については、「宗教、国籍、人種に関係なく、全世界の多くの人々が各自の理由で心に怒りを抱いている。」と説明した。

映画は、流通会社アルバイトのジョンス(ユ・アイン)がある日、子供の頃の近所の友人ヘミ(チョン・ジョンソ)と会い、彼女を通じて正体不明の男ベン(スティーブン・ユァン)と知り合ったことで繰り広げられる話だ。アフリカ旅行へ行っている間、自分が育てている猫の世話をしてほしいとお願いしたヘミは旅行から帰ってきて、現地で付き合ったベンを紹介した。そして謎の男ベンはジョンスに自分の秘密の趣味について告白する。ジョンスはそれ以来、恐ろしい予感に捕われることになる。

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今まで、誰も話さなかった社会の裏側を繊細に見せると同時に、映画の中の人物の関係を通じて現在、私たちの問題と癒しを織り込んで特別な作品の世界を構築してきたイ監督は、今回は「青春」に対する独自の視点を語った。

「最近の若い人たちは、表現できない怒りを持っていながらも、とても無力な姿を見せている。そして、最大の問題はこの怒りの原因を知ることができないことにある。昔は怒りの対象も理由も明らかだったが、最近はそうではない。世界はますます洗練されているのに、若い彼らは世界とは逆に自分の未来を見ることができないため、この世界が怒りに見えると思った。」

彼は「表では怒りを抱いた無力な若者とお金と能力すべてを持っているようにに見える正体不明の男で、自分自身を何でも出きる神のように思っている男の対決のように見えるが、彼らの間にいる1人の女性(ヘミ)は、実際に『ただ消える』ではなく1人でいつも人生の意味を探す」とし「最後に描いていくジョンス(ユ・アイン)の小説は果たしてどのような内容なのか、多くの部分を観客の想像力に任せようとした」と説明した。

特にカンヌで披露する作品ごとに愛されてきたイ・チャンドン監督。『ペパーミント・キャンディー』、『グリーンフィッシュ』、『シークレット・サンシャイン』、『ポエトリー アグネスの詩』に続き『バーニング』で再度カンヌに進出した。 6編の演出作の中で、なんと5編がカンヌ映画祭に公式招待され、競争部門は3回目だ。

『シークレット・サンシャイン』ではチョン・ドヨンに主演女優賞を抱かせ、『ポエトリー アグネスの詩』では脚本賞を受賞した。今年は『バーニング』で「パルム・ドール」を期待したが、最終的には次に期待することになった。
  • 毎日経済 スタートゥディ ハン・ヒョンジョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-05-21 07:00:02




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