李秀満プロデューサーとSMエンターの25年


  • 活発なプロデュース作業を行う李秀満(イ・スマン)総括プロデューサー。 写真提供=SMエンター



1995年2月14日。正確に25年前のこの日は現在、全世界を牛耳る「Kポップ」が考案された日といってもいいだろう。国内初のアイドル専門企画会社SMエンターテイメントが創立した日だからだ。45歳の歌手李秀満(イ・スマン)は、Kポップを一つのシステムとして構築しようと会社設立を決定した。そして彼は現在、世界の音楽業界で「Kポップの先駆者」(米国フォーブス)として通じる大物に成長した。SMエンターをはじめとしてKポップが世界的な「現象(Phenomenon)」の中心に立ったからだ。第1世代のアイドル「H.O.T.」「SES」に続いて第2世代の「少女時代」「東方神起」から第3世代の「EXO」まで、数多くの成功神話を書いてきた。

14日、SMエンターテイメントが創立25周年を迎えた。今年68歳を迎えた李秀満総括プロデューサーはまだ「生き生きとしたレギュラー」として現場を歩き回っている。彼は「Kポップ」と歩んできた25年史を振り返った。

李秀満総括PDが「パイオニア(Pioneer)」として通用する理由は彼のチャレンジ精神だ。 1990年代に「衆口難防(スグナンバン/てんやわんや)」だった制作環境のシステム化を試みたことも李秀満プロデューサーの功績だ。世界の作曲家の曲を集め、それに似合う歌手に結びつけるA&R(Artist&Repertoire)システムを導入したのも彼だ。 SMエンターのSESはアイドル歌手の中で外国の作曲家の曲でアルバムを発表した最初の歌手になった。 1998年に第2集アルバムのタイトル曲『dreams come true』はフィンランドの作曲家から得たものだ。 SESはこの歌で最高の「ガールグループ」に跳躍した。そして25年が過ぎたいま、Kポップアーティストと作業している外国の作曲家は数え切れないほど多く、ほぼすべてのエンター社は「A&Rチーム」を組織する。業界標準として定着されたわけだ。

井の中の蛙だった「Kポップ」を井戸の外に引き出した功も、李秀満プロデューサーに帰するべきだ。単に「ハミョンテンダ(成せば成る)」精神でぶつけかるのではなく、地域の文化を徹底的に分析した「現地化戦略」で海外公演に挑戦した。 H.O.T.は韓国アイドル歌手の中で最初に中国・北京公演を開催し、観客1万人を呼び集めた。中国の地で触発された、最初の韓流の始まりだ。BoA(ボア)と東方神起が日本で大成功を収めながら、アジア市場に本格的な韓流が吹き荒れた。大衆音楽評論家のチョン・ビョンウク氏は、「現在のアイドルの海外進出の基盤は李プロデューサーが磨いたと見なければならない」と評価した。

李秀満プロデューサーは韓流のアジア征服に満足しなかった。先進ポップ市場である北米と欧州への進出まで夢を見た。「Kポップ」アイドルがそれなりの能力を整えたと信じていたからだ。 2008年にBoAの英語版の歌を直接プロデュースし、米国市場に挑戦状を差し出した。韓国歌手としては初めて、ビルボードのメインチャート200で127位にランクインする成果も上げた。

欧州市場ではより積極的な戦略をとった。 2011年、SMエンター所属アイドルの合同コンサート「SM TOWN LIVE」を仏パリで開催した。批評家・評論家・ネチズンのすべてがいっせいに「恥さらし」と後ろ指をさしたが結果は大成功。当初予定された1回の公演を2回に増やしたほど、話題を集めた。現地の「Kポップ」ファン300人あまりが芸術の聖地ルーブル美術館の前で「追加公演」を要求し、フラッシュモブダンスを踊ったりした。欧州ポップ市場にKポップが知られる瞬間だった。 Kポップアイドルの北米・欧州ツアーは、いまや基本公式になった。

李プロデューサーはまだ現役で活発に活動している。国内外のさまざまなアーティストとの仕事もいとわない。今月の新しいアルバム『ハッシュ(#)』で、女性アイドル「今月の少女(LOONA)」のアルバムプロデューシングを李プロデューサーが引き受けた。異なる事務所のアイドルを他社の最高経営責任者(CEO)がプロデュースするのは異例だ。それだけ李プロデューサーが会社とジャンルの境界なしに、さまざまなアーティストとの仕事を夢見ているという傍証だ。

「Kポップ」帝国を掘り起こした李プロデューサーの夢は、まださらに高いところへ向かう。世界の音楽産業とKポップを接続する「架橋」の役割に乗り出すという目標だ。飢餓・不平等・環境汚染など、地球の問題に対する共感を形成するための世界的な公演「ライヴエイド(LIVE AID)」のソウル公演も彼が直接総括プロデューサーになって行なう。北米・南米・欧州・アフリカ・アジアなど5つの大陸で同時に行われるこの公演には、コールドプレイ、メタリカ、ミューズ、アッシャー、ビリー・アイリッシュなど、グローバルポップスターとSMエンターのEXO、BoA、Super Mが舞台を埋める予定だ。チョン・ビョンウク評論家は「Kポップというジャンルの標準を作ったイ・スマンの功績が世界で認められたもの」だと語った。
  • 毎日経済_カン・ヨンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-02-14 17:08:01